玉ねぎの「紅色根腐病」ってどんな病気?症状・発生条件・対策まとめ
高温干ばつ、、、日々暑いですね。
干ばつ傾向になると一気に現れる症状、紅色根腐病!
どうもチーパパです。
玉ねぎを栽培していて、株の元気が急に落ちてきたり、根を見てみると赤っぽく変色していることはありませんか?
それは「紅色根腐病」という病気かもしれません。北海道を中心に被害が報告されており、家庭菜園でも発生する可能性があります。今回は、家庭菜園の方向けに症状と対策をわかりやすく解説します。
紅色根腐病の症状
- 根が腐り、赤っぽく変色するのが最大の特徴です。
- 病気が進むと、根の中身はスカスカになり、赤くなった表皮だけが糸のように残ります。
- 腐敗した根が多くなると、株全体が水や養分を吸えなくなり、葉の先から白く枯れ上がり、最悪の場合は株が枯死してしまいます。
- 特に移植後の玉ねぎ畑で目立ちます。
👉 見分けのポイントは「根の赤変」。ほかの病気や栄養不良と区別するには、株を掘り取って根をよく観察することが大切です。
発生しやすい条件
- 病原菌は土壌伝染します。連作すると発生しやすくなるため注意が必要です。
- 気温が25℃前後と高めの環境でよく発生します。春植え栽培でリスクが高まります。
- 病原菌は玉ねぎだけでなく、ジャガイモ・トマト・メロンなどにも寄生するため、家庭菜園では作付けのローテーションが大事です。
対策のポイント
紅色根腐病は一度発生すると根本的な耕種的防除法(農薬を使わない防ぎ方)は確立されていないため、予防が最重要です。
家庭菜園でできる工夫
- 連作を避ける
玉ねぎやネギ類を同じ場所で毎年作らないようにする。2〜3年以上あけるのが理想です。 - 水やり管理に注意
適度な灌水は被害を軽減します。ただし、過剰な水やりは逆に他の病気を招くので注意。特に玉ねぎの肥大期(7月以降)の多湿は要注意です。 - 健全な苗を使う
移植時に弱った苗を植えると病気にかかりやすくなります。 - 品種を工夫する
品種によって発病のしやすさに差があります。地域でおすすめされている耐病性品種を使うと安心です。 - 土壌消毒(可能な方のみ)
家庭菜園では難しい場合もありますが、ダゾメット剤などの土壌消毒剤が農薬登録されています。
まとめ
- 症状:根が赤く変色して腐敗、やがて株全体が弱り枯れることもある。
- 発生条件:高温期(25℃前後)、連作で発生しやすい。
- 対策:連作回避、水管理の工夫、健全な苗の利用、耐病性品種の活用。
玉ねぎは家庭菜園でも人気の作物ですが、根の病気は気づきにくいため注意が必要です。
とくに「葉先が白く枯れてきた」と感じたら、一度株を掘り上げて根を観察してみましょう。早めに気づけば次作の対策につながります。
干ばつ傾向だったらマメに水撒き!
みんなで美味しいものを作って食べましょう!
参考文献
・新・北海道の病害虫ハンドブック。