三要素でもなく、MgでもなくCaでもなく。
今回はMn(マンガン)。
微量要素というマイナー分野の中では少しメジャー。
今まで、Mg、K欠乏はなんとなく見て分かってきたが、
その症状じゃないとお悩みの方、
ちょっとした違いを観察したり、土壌分析を調べる事で、
その症状を解決できるかもしれません。
Mn(マンガン)
植物の生理作用として、葉緑素の成形や、光合成、窒素代謝等に関与。
葉緑素に関与ということは、欠乏してくると、葉色に影響がでるタイプ。
イネ科などが見やすい。
植物で現れる症状
◎イネ科植物でなんだか縞状に黄化している。。。
→なんだろ?土のpH測ってみる。。。
→pH高いし、この圃場は黒ボク土(Mnと土が吸着しやすい)だな。。
→Mn欠乏症状かも。。。
っと言うように非常に三要素とMg、Caに比べて分かりづらい。。(私は)
やっとMn欠乏を疑うレベル。
一般的には土壌分析結果のMn数値を確認。
同じく土壌分析では必ず表示されるであろうpH確認。
それからMn欠乏を確認という流れ。
過剰症状は
過剰症状としては、葉に褐斑が発生したり、白色化や紫色化が起こる。
若い葉では葉が巻くなどの症状がでる。
対策としては、石灰資材を投入してpHを中性に近づける、
過湿であれば土壌を乾燥させたり、リン酸資材を多めに施用すると、
Mn吸収を抑える事ができる。
まずはpH、三要素、塩基バランスを整えるのは大切だが、
微量要素が不足、過剰になると、まったく、その作物が生育しないリスクがある。
微量という名前に惑わされず、しっかり適正数値を目指して行きましょう!
※参考文献 土壌と肥料の基礎知識 加藤哲郎