玉ねぎの苗が倒れてる!? ネキリムシ(カブラヤガ)の被害と対策方法
「せっかく育てた玉ねぎの苗が、いつの間にか倒れてしまっている…!」
家庭菜園や農家さんにとって、玉ねぎの苗が倒れるのはショックですよね。その原因の一つに、 「ネキリムシ(カブラヤガ)」 の被害が考えられます。
こんにちは、ちーパパです。
今回は、ネキリムシの被害状況や発生しやすい条件、そして効果的な対策について詳しく解説していきます。
ネキリムシ(カブラヤガ)ってどんな虫?
ネキリムシは、カブラヤガというガの幼虫のことです。
※イメージ
- 特徴:体長は2~3cmほどで、灰褐色または黒褐色をしています。
- 食性: 主に 玉ねぎ、キャベツ、大根、白菜 などのアブラナ科の野菜の葉を食べて成長します。
- 活動時間:夜行性で、夜間に活動して植物の茎を食害します。
ネキリムシの被害
ネキリムシは、苗の茎を食い切って倒してしまうことが多く、被害が深刻化すると 収穫量が激減してしまいます。
- 苗が急に倒れる
- 茎に穴が開いている
- 茎が食いちぎられている
- 葉が食べられている
ネキリムシが発生しやすい条件
ネキリムシは、高温多湿な環境で発生しやすいです。
- 気温:25℃以上の高温
- 湿度:高湿度
- 土壌:湿った土壌
特に、梅雨時期や夏の高温期に発生しやすいので注意が必要です。
近年、気温上昇の為、ハウス内などで越冬している可能性があります。
ネキリムシ対策
ネキリムシの被害を防ぐには、以下の対策が効果的です。
1. 予防
- 土壌消毒: 播種前に土壌消毒を行うことで、ネキリムシの発生を抑えられます。
- マルチング: 黒マルチやシルバーマルチを敷くことで、卵の産み付けを防ぎます。
2. 防除
- 手捕り:夜間に懐中電灯で照らしながら、捕殺します。
- 農薬:登録された農薬を使用します。
農薬例
主要グループ | サブグループ | 有効成分 | 農薬名 |
---|---|---|---|
神経作用 | 有機リン系 | ダイアジノン | ダイアジノン |
神経作用 | 有機リン系 | イソキサチオン | カルホス、ネキリエースK |
神経作用 | ピレスロイド系 | ペルメトリン | ガードベイトA |
3. 天敵を利用
- 寄生バチ:ネキリムシに寄生する寄生バチを放飼することで、防除効果が期待できます。(見たことないけど、、、)
まとめ
玉ねぎの苗が倒れる原因の一つに、ネキリムシの被害が考えられます。
ネキリムシは、高温多湿な環境で発生しやすいので、適切な予防と防除対策を行いましょう。
※農薬の使用は、使用方法をよく読んで、安全に配慮して行いましょう。
参考資料
- 新・北海道の病害虫 ハンドブック全書
- 病気害虫の出方と農薬選び
- FRAC
この記事が、玉ねぎ栽培の助けになれば幸いです。