腐植が多いとイモが不味くなる??

腐植の働きから維持する為に堆肥や腐植資材をコツコツ入れると学びました。
では多ければ多いだけいいのでしょうか?

今日も「土と肥料のよもやま話」を参考にさせて頂きます。

腐植が過剰にあるとヤバい?

・馬鈴薯の見かけが悪い。
腐植を多く含む土壌で栽培された馬鈴薯は目の部分に黒い土(黒い色は腐植が要因)
がついて見栄えが悪い。又、貯蔵中に腐敗リスクが高まる。

・土が乾きにくい。
例えば、腐植が多くある畑で秋にロータリーなどで秋起こしすると、
圃場の乾きが悪く、春の蒔き付け作業が大幅に遅れる。。
(基本的に収穫時期は決まっているので、生育期間が短くなる)

・気温が高くなると過剰な窒素が供給される可能性がある
腐植の分解は夏の暑い時期(まあ25℃くらい)から活発になり、
それに伴って地力窒N(窒素)が生成される。
生育後期に(馬鈴薯だとイモを大きくする時期)にNが多くなると、
光合成産物の転流を阻害し、おいしくないイモになる。
N(窒素)は作物の水分含有率を高める為、長芋では乾物率が低下し、
粘りが

腐植はどうやったら減る?

自然にしていると減るのが腐植だが。
人為的に減らしてしまう、減らしていきたい時とは、、

排水改良

排水性を改良する(水の通りを良くする)と土に空気が供給される。
空気が触れると腐植は分解して減り方が大きくなる。
又、更に耕起すると作土層に空気が供給され、腐植の分解は早くなる。

試験結果によると、
淡色黒ボク土(乾性火山性土)など、
もともと腐植が少ない土は耕起をする事で腐植が増えた。

もともと腐植が多くある腐植質黒ボク土(湿性火山性土)は、
耕起するだけ分解が進み腐植の量は減っていった。

客土(火山灰)によって腐植を希釈する

火山灰(軽石流堆積物)を人為的に入れていくと、
黒イモ(土が多く付いた真っ黒なイモ)も割合は減らす事ができる。
又、火山灰の特性である透排水性が良くなり、大雨があった場合でも水の引きがよくなり、
腐れイモを減らすことができる。

 

なんでも過剰はよくないですね。
それと、ご自身の使う土の腐植を確認することがまず第一ですね。

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