【失敗しない】家庭菜園で甘くて美味しいジャガイモを作る追肥&水やりの方法
「せっかく育てるなら、市販のより甘くてホクホクなジャガイモを食べたい!」
そう思って始めたけれど…
- 追肥肥料は何をあげたらいいの?
- 水やりって毎日必要?
- タイミングを間違えると味が落ちるって本当?
どうも皆さんこんにちはチーパパです。
初心者が一番つまずくのが 追肥と水やり。
実はこの2つが、ジャガイモの甘さとホクホク感を決めるカギなんです。
この記事では、プロ農家が実際にやっている肥料と水やりのテクを、家庭菜園でもできる形にアレンジして紹介します。
最後には、実際に使いやすい肥料や道具も紹介するので「これならできそう」と思ったらすぐに準備できますよ。
ジャガイモの肥料の種類と使い方
ジャガイモは肥料のやり方で甘さも出来栄えも変わります。初心者にとってわかりやすく整理すると:
- 化学肥料:成分がはっきりしていて即効性あり。ただし入れすぎ注意。
- 有機肥料:じわじわ効いて土もふかふかに。家庭菜園向き。
(元肥での使用が多いが、追肥してから土寄せすれば効果を期待できる) - 液体肥料(液肥):薄めて水やり感覚で使える。追肥や栄養ドリンクとして最適。
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甘くほくほくにする!水やり!
ジャガイモは 乾燥しすぎても過湿でもダメ。とくに芽が出てから塊茎(いも)が太り始める時期は、水分管理で甘さが決まります。
- 基本の水やり:土の表面が乾いたら、株元にしっかり。
- 乾燥注意:乾燥が続くと「そうか病」が出やすく、皮がゴツゴツになり甘みも落ちる。
- 過湿注意:湿りすぎると「軟腐病」「疫病」の原因に。
🌱 ジャガイモの生育ステージと水分需要
① 萌芽期(発芽〜芽が出そろう)
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種イモの養分で芽を伸ばしてる時期。
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土壌がカラカラだと芽が出にくい。
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過湿すぎても腐敗のリスク。
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👉 適度な湿り気があればOK。まだ大量の水はいらない。
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地植え:土の表面が乾きすぎないように。雨がちょいちょいあれば基本水やり不要。
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プランター:乾きやすいから2〜3日に1回、表面が乾いたらたっぷり。
② 茎葉生育期(草丈が伸びる時期)
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光合成で養分を作る基盤になる。
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水分不足だと草丈が伸びず、葉面積も小さくなる。
👉 ある程度の水分が必要だけど、まだ”水が欲しいピーク”ではない。
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地植え:雨任せでOK。カンカン照りが続いたら週1回程度たっぷり。
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プランター:毎日チェック。表面が乾いたら底から水が出るまで。
③ 着蕾期(つぼみがつき始める頃)
着蕾期(ちゃくらいき)」とは、ジャガイモの株に花芽(蕾)がつき始める時期のことです。この時期は、地上部が旺盛に生長するだけでなく、地中ではイモが肥大し始める準備をする大切な時期でもあります。
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地下で「塊茎形成」のスイッチが入るタイミング。
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この時期の水分不足は、イモの数が減ったり小粒化しやすい。
👉 ここから水分管理が超大事。
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地植え:晴天続きなら 週2回くらい しっかり。土が湿ってる日はスキップ。
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プランター:ほぼ毎日、朝にたっぷり。真夏は朝夕2回のことも。
④ 塊茎肥大期(イモが太る時期)
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ジャガイモの生育で 最も水が欲しい時期。
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水分不足 → イモの肥大ストップ、奇形や裂開の原因。
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過湿すぎ → 病気(疫病、軟腐病)が出やすい。
👉 「やや湿り気を保つ」水分管理がベスト。
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地植え:週2〜3回、土の5cm下を掘って湿り気チェック。乾いてたらしっかり潅水。
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プランター:毎日〜2回。土が乾いたら即水やり。
⑤ 成熟期(地上部が枯れ始める頃)
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イモの肥大が止まり、デンプンが蓄積される。
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この時期に水を与えすぎると貯蔵性が落ちる。
👉 基本は水やり不要。自然に乾かす感じ。 -
地植え/プランター共通:水やりストップ。
💡 まとめると…
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最重要の水分期 → 着蕾期〜塊茎肥大期
-
逆に、収穫前の成熟期は乾燥気味にした方が品質アップ。
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- ※プロ農家の試験結果でも、塊茎肥大期の30日間に適度な灌水をすることで「そうか病」が減ることがわかっています(梅川 1991)。
追肥のベストタイミング
追肥はジャガイモの“ごはん”みたいなもの。タイミングを間違えると味が落ちます。
- 芽が20cmくらいになった頃:茎葉を伸ばすために軽く追肥。
- 花が咲く前後:いもが太り始める時期。甘さをのせる決め手の追肥。
(花を咲かすことにエネルギーを使うので養分必要)
👉 この時期に液体肥料を水やり代わりにあげると吸収がスムーズ。
👉 土を改良したいなら有機肥料をすき込むと、土もフカフカになって甘さアップ。
さらに最近注目されているのがカルシウム追肥。
研究では、カルシウムが不足すると「空洞」や「軟腐病」が増えることがわかっており、カルシウムを補うと味も外観もぐっと良くなります(山道 2013)。
まとめ&行動促進
ジャガイモを甘く、ホクホクにするコツはシンプルです。
- 土を整える → 有機肥料でふかふかに
- タイミングよく追肥する → 液肥やカルシウム肥料でサポート
- 適度な水やり → ジョウロやホースでムラなく
これだけで、初心者でも 「あれ?売ってるより甘い!」 と思えるジャガイモが収穫できます。
👉 家庭菜園での成功は、最初の準備で9割決まります。
次のシーズンの植え付けに向けて、肥料や道具を今からそろえてみませんか?
まだ間に間に合いますよ!
●追肥肥料
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●液肥
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●細口ジョウロ
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●ホース
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あなたの畑で、甘くてホクホクなジャガイモを楽しんでください!
美味しい作物を作りましょう!
参考文献
- 梅川 学(1991)「灌水によるジャガイモそうか病防除」九州農業試験場
- 山道 弘敬(2013)「日本のジャガイモは石灰追肥で劇的に変わるはず」有限会社TOMTEN
- 土壌施肥編 第5-1巻 畑の土壌管理(土壌管理の実際-直接的土壌病虫害対策)