6月の雨上がり、ふと畑を見ると葉の中段に小さな白い斑点…。
「これって病気?」と不安になったこと、ありませんか?
その症状、小菌核病(しょうきんかくびょう)かもしれません。
どうチーパパです。
この記事では、家庭菜園ユーザーから専業農家の方まで、今すぐ確認できる見分け方・防除方法・おすすめ農薬をわかりやすくまとめました!
🔍小菌核病ってどんな病気?
原因は「カビ(糸状菌)」
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発生時期:6月上旬〜7月上旬
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発生条件:気温15℃前後+雨や湿度が多い
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対象:玉ねぎの葉部(中〜下の葉から)
☔ 雨が続いた週は特に注意!
地面に近い葉からじわじわ侵入します。
📸症状はこう進行する!3ステップで見抜こう
①初期症状:中〜下葉に小さな白斑点
→ インディカ米ほどの白くてくっきりした斑点が1〜2個
※イメージ
②中期症状:斑点が広がり、葉先が枯れ、折れる
→ 葉の先端に向けて黄変〜褐変が進み、風で折れやすくなる
③末期症状:白いモワモワ+黒いツブ(菌核)が出現
→ 葉を割ると内側に白カビ、葉鞘基部にネズミのフンのような黒い粒(菌核)
似ている「白斑葉枯病」との違いは?
比較ポイント | 小菌核病 | 白斑葉枯病(灰色かび病) |
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病斑の見た目 | 真っ白+くっきり | 白〜灰色でぼやける |
カビの有無 | 白いモワモワが葉の中に | 基本的に見られない |
発生時期 | 6月上旬〜、15℃前後 | 6月上旬〜、高温+多湿 |
対応農薬 | DMI・MBC系が効果的 | やや異なる薬剤を選択 |
🧪見分けポイント:葉を割って、白カビがあれば小菌核病の可能性大!
💊おすすめ防除薬剤と使い分け【2025年最新版】
成分タイプ | 農薬名 | コスト感 | ターゲット | 特徴 |
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DMI系【3】 | シルバキュア | 安 | 家庭菜園にも◎ | 広範囲に使える基本薬 |
ビスグアニジン系【M7】 | ベルクート | 中 | 中〜大規模農家 | 耐性リスクが少なく使いやすい |
MBC系【1】 | トップジンM | 安 | 家庭菜園・補助散布 | 短期的な拡がり抑制に有効 |
🕒 散布のタイミング:
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初期症状が出たら即対応
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予防的に6月上旬〜中旬に1回散布もおすすめ
🧰 家庭菜園と農家、それぞれの対策ポイント
🏡家庭菜園の方へ
✅ 風通しをよくする
✅ 病葉は早めにハサミで除去
✅ 薬剤は希釈倍率を守って丁寧に!
🚜農家の方へ
✅ 雨後の巡回点検を習慣に
✅ 数株で見つかれば全面散布検討
✅ 同一圃場で毎年出るなら輪作も視野に
✅今できる!小菌核病チェックリスト
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中下葉に白い小さな斑点がある
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葉が折れたり、先端が枯れてきている
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葉を割ってみたら白いカビが見える
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枯れ葉に黒い粒が付いている(菌核)
→ 1つでも当てはまれば、早期対策を!
🎯まとめ|小菌核病は“早期発見と初期防除”がカギ!
6月は小菌核病の初発シーズン。
小さな斑点を見逃さず、正しく見分けて早めの防除を行うことが、収穫の明暗を分けます。
薬剤選び・使い方に迷ったら、地域のJA・農業指導員・専門店に相談するのも安心です。