家庭菜園・小規模農家向け【玉ねぎの白斑葉枯病】完全対策ガイド
「葉っぱが白く…!?」梅雨入りとともにやってくる玉ねぎの天敵、その名は【白斑葉枯病】
こんにちは、チーパパです。
「6月に入ったら急に玉ねぎの下葉が白っぽくなって…慌てて調べたら“白斑葉枯病”かも、、、、どうすれば、、、、?」
今回は白斑葉枯病について。
実はこの病気、放っておくと球が太らず収穫量がガクッと落ちる厄介者。
でも、ポイントさえ押さえれば“予防”と“初期治療”で十分に防げる可能性あり!
今回は、初心者でも分かりやすく「白斑葉枯病の症状・見分け方・農薬の選び方・防除スケジュール」を一挙に解説します。(あくまで参考に)
✅ 白斑葉枯病ってどんな病気?
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病原:糸状菌(カビの一種)
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好発時期:6月上旬〜倒伏期(梅雨どきの高湿度が大好物)
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発病部位:下葉から始まり、次第に上葉へ
🔍 症状の特徴
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初期症状:下葉に白色~淡黄色の小さな斑点
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進行すると…:病斑が広がり葉全体が枯れてくる
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見分け方(小菌核病との違い)
- 白斑葉枯病:白っぽくぼやけた病斑
- 小菌核病:真っ白で輪郭がくっきり
※イメージ。
🌧 発病リスクが高まるタイミング
時期 | リスク要因 |
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5月下旬 | 雨が続くと菌が増殖 |
6月上旬 | 湿度80%以上で発病しやすい |
収穫直前 | 葉が弱るタイミングで一気に蔓延 |
💊 防除は“予防7割・治療3割”が鉄則
🔁 農薬ローテーションの基本
ポイント | 解説 |
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浸透移行性 | 葉の内部まで効く、(治療効果もあり) |
浸達性 | 表面から葉の裏まで効く |
残効 | 長く効き続ける期間の目安(短め〜長め) |
同系統連続使用NG | 耐性菌の原因に。別系統と交互散布が大事。 |
🏆 農薬ランキング【目的別おすすめベスト3】
🔰 初心者向け・迷ったらコレ!
名称 | 倍率 | 効果 | コメント |
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ミリオネアフロアブル(SDHI) | 4000倍 | 予防◎ 治療◎ | 安くて広く効く万能薬! |
シルバキュアフロアブル(DMI) | 2000倍 | 予防○ 治療◎ | 初期発病に即効性あり |
ファンタジスタ顆粒水和剤(QoI) | 2000〜4000倍 | 予防◎ 治療◎ | 長めに効くのでローテに最適 |
📅 防除スケジュール例(6月上旬〜倒伏期)
週 | 農薬例 | 使用目的 |
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6月1週 | ミリオネアフロアブル | 発病前の予防 |
6月2週 | シルバキュア | 斑点が出始めた場合の初期治療 |
6月3週 | シグナムWDG | 長期予防・治療を両立 |
6月4週 | ファンタジスタ or フロンサイドSC | 気温が高くなった時の追加予防 |
💡 予防&治療のチェックポイント
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☑ 葉に白〜黄色い点が出ていないか毎日観察
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☑ 雨が続く日は事前に予防剤を散布
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☑ 発病したら即、浸透型+治療型の農薬を使用
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☑ 同じ農薬は2回連続で使わない
📌 農薬を選ぶ時のポイント
項目 | 初心者の選び方 |
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浸透性 | 治療したい時は必須(DMI, SDHI、QoI系) |
価格 | 安価ならジオカーバメント、シルバキュアなど |
効果持続性 | 長めが良ければパレード20やシグナム |
🧪 Q&Aコーナー
Q. 病気が出てからでも間に合いますか?
→ 初期なら間に合います! すぐに浸透・治療型(例:シルバキュア)を散布してください。遅れると球の肥大に悪影響が出ます。
Q. 家庭菜園でも農薬は必要ですか?
→ はい、必要です。 特に梅雨時期は病気の進行が早いため、病気が出る前の予防が重要です。
あくまで参考に!
📝 まとめ
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白斑葉枯病は6月から要注意。予防が最大の防除!
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雨が続く時期は、治療効果のある農薬を早めにローテ使用
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家庭菜園でも、1〜2種類の農薬を使い分けることでしっかり守れます!
最後に
今回お伝えしたのはあくまで一例です。
薬剤選び・使い方に迷ったら、地域のJA・農業指導員・専門店に是非相談して下さいね!