【それアサガオじゃないよ!】地下に分身する“ガガイモ”の正体と防除完全ガイド!

農業
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【それアサガオじゃないよ!】地下に分身する“ガガイモ”の正体と防除完全ガイド!

「最近、なんだがツルが蔓延って、畑の作物に絡みついてる。。なんだかアサガオっぽいけど何コレ、全然なくならないし・・・・・?」

それ、たぶんガガイモです

こんにちは、チーパパです。

見た目は涼しげでも、実は地下で分身を繰り返す“畑クラッシャー”
根からどんどん増えて作物を覆い尽くす…そんなやっかいな雑草なんです。
(名前からしてヤバいでしょ、なんだガガイモって)

本記事では、見分け方・防除タイミング・現場の体験談まで徹底的に紹介します!


📌 この記事はこんな方におすすめ!

✅ 畑にアサガオみたいなツル草が生えて困っている
✅ トウモロコシや果樹のまわりに絡まる雑草がある
✅ 除草してもまた出てくる草が気になる


🌿 ガガイモってどんな植物?

   

項目 内容
分類 多年草(ガガイモ科)
つる長 約2〜4m
ハート形(卵状心形)、対生、白い葉脈
淡紫色・夏に20輪ほど房状に咲く
切ると白い乳液が出る
地下構造 地下5〜10cmの「クリーピングルート」(根)で横に広がる

🧠 見た目の特徴だけでなく、地下に“隠れた繁殖力”を持っているのが厄介なポイント!


👀 アサガオ・ヒルガオとどう違うの?

ちなみにコレがアサガオの葉

比較植物 葉の付き方 茎液 葉脈の目立ち方
アサガオ 互生 乳液なし やや目立つ
ヒルガオ 互生 なし 目立たない
ガガイモ 対生 白い乳液あり くっきり白く浮く

🧨 なぜ“厄介”なのか?農家が恐れる3つの理由

① 地下で分裂!「クリーピングルート」による爆発繁殖

  • 地中5〜10cmを横に這う根から、どこからでも新芽が出る
  • 垂直にも1m以上の深さに伸び、スコップでは掘りきれない

② 耕すほど増える“逆効果雑草”

  • 耕起で根がバラバラに → 切れた根から新たに再生
  • 根断片が5cm以上あれば80%以上が萌芽する可能性あり!

③ 作物を飲み込む!

  • トウモロコシや果樹に巻きつき、光を遮断し、茎を倒す。
  • 飼料作物では収穫時に絡まり障害に!

🧪 防除のポイント|とにかく早期対策!

タイミング 対策方法 備考
4〜5月 萌芽前に観察、根の除去 見つけたら根ごと抜く
6〜9月 再生した茎への除草剤処理 ホルモン系除草剤が候補(※試験少)
秋(10月頃) 貯蔵根の形成前に対策 翌年の繁殖力を抑える
通年 耕起はなるべく避ける 増殖を助長するため

💡 農業者の実感:「雑草より“地下の分身”が厄介。耕しても耕しても出てくる…」


🧪 除草剤による防除|有効とされる薬剤と注意点

ガガイモは地下のクリーピングルート(根)によって再生するため、地上部の茎葉をしっかり枯らす薬剤の使用が重要です。ただし、「ガガイモ」に対して直接登録された除草剤は存在しません。そのため、以下は参考情報です。


✅ 使用が検討される除草剤一覧(非登録作物周辺の注意が必要)

薬剤名 系統名 主な効果 使用法 備考
ラウンドアップマックスロード(グリホサート系) 非選択性 茎葉から吸収、地下根にも効果 秋に再生茎へ散布 雑草全体に枯殺力強いが、作物への飛散注意
MCPP(MCPA-P) ホルモン型 つる性・広葉雑草に特に有効 茎葉散布 登録作物外では使用不可(緑地・芝向けが中心)
2,4-D(ツーディーアール乳剤等) ホルモン型 地下根にも効果例あり 茎葉散布 登録条件とドリフト注意。単用では再発の可能性あり
シャドー アセト乳酸合成酵 素(ALS)阻害 浸透移行性により塊茎にも有効 茎葉散布 トウモロコシに対して高い選択性を有する
ゲザノンゴールド 光合成阻害・細胞分裂阻害 土壌処理にも使用可能 土壌処理散布・生育期処散布も可能 幅広い一年生雑草に効果が期待できる

🌿 使用時の注意ポイント

  • 作物に登録されていない薬剤は、農地・栽培作物には使用不可です。

  • 耕作放棄地や畦畔、農地外緑地などでの局所処理を基本とし、農薬登録とラベル記載を厳守してください。

  • 枯らした後の根の掘削・抜根作業を必ず行いましょう(地中で休眠し翌年復活するケースが非常に多い)。

💬 よくある質問(Q&A)

Q. 子どもが触っても大丈夫?
A. 刺激性は弱いですが、茎から出る乳液が皮膚に合わない方もいます。なるべく手袋着用を。(臭いです)

Q. 除草剤は何を使えば?
A. ホルモン型の茎葉処理剤(2,4-Dなど)が効果的という報告が一部ありますが、農薬登録は未確認、、、、
やっぱり今のところラウンドアップマックスロードをかけるのが一番ですかね。

Q. 放置するとどうなる?
A. 数年で畑全体に広がり、収穫の邪魔・他作物への影響・耕起不全を招くことも。早期対応が命です。


📅 ざっくり防除カレンダー(北海道~東北基準)

作業目安
3月 発生地点の確認、前年の株の記録整理
4月 萌芽確認、根の掘り出し
6月 花芽前の茎を除去
8月 最盛期前の除草剤試験処理
10月 地下根の再掘削と焼却処理など

🧭 まとめ|“見た目”に騙されるな!

✅ アサガオそっくりでも、畑に生えると超危険
✅ 見つけたら即、根ごと除去 or 茎葉処理
✅ 地下の構造を知らないと、防除は失敗する!

ガガイモがやっかいと思ったあなた様に

ラウンドアップマックスロード

 

なかなか対策がないガガイモ!
できることはやっていきましょう!

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