【枯れるジャガイモ、犯人は“ダニ”かも!?】防除しても治らない原因と今すぐできる対策とは?
「葉っぱが黄色くなって枯れ上がってきた…なんで?」「夏疫病も対策してるのに枯れる…」
そんなあなたの家庭菜園のジャガイモに忍び寄る犯人、それはズバリ――
「ハダニ」かもしれません!
見た目は病気のようで、でも違う。薬をまいても止まらない。
今回は、見逃されがちな“ダニ被害”の初期症状と見極め方、防除のコツまで完全解説します!
◆1. 「病気じゃないのに枯れる…」この症状に心当たりは?
あなたのジャガイモ、こんなふうになっていませんか?
(茎だけになっているものもある。。。)
- ✅ 葉脈の間から黄色く色抜け(クロロシス)
- ✅ 下葉から枯れ上がる
- ✅ 茎は生きているのに葉が落ちる
- ✅ 枯れているのに腐敗臭はしない
このような症状が、最初は数株だけだったのに日に日に他の株にも広がっていく…
この広がり方は、まさにハダニ類の典型的な加害パターンです。
◆2. 高温×乾燥×少雨=ダニ大量発生の条件!
特に注意が必要なのは、6月下旬〜7月下旬にかけての以下の環境条件:
条件 | 詳細 |
---|---|
高温 | 25〜30℃超えが続く |
乾燥 | 雨が少なくカラカラ |
土壌 | 火山灰が多い、石が多い、水はけが良すぎる |
特に、高温・乾燥条件では、ハダニが爆発的に増殖します。
見た目は病気に似ているため、「薬が効かない」と混乱しやすいのです。
◆3. ナス科の作物は要注意!ナス・トマトでも発見例あり
ジャガイモはナス科の作物。
家庭菜園ではナスやトマトと一緒に植えられていることも多く、被害が連鎖しやすいです。
他のナス科でのダニ被害の兆候:
- 🌿 中位〜下位葉が褐変し、反り返る
- 🌿 葉裏にツヤのある緑褐色の小さな虫(0.3mm)
- 🌿 葉が縮れて白っぽくなる
- 🌿 症状の進行が速い(数日で広がる)
→ ナスやトマトの葉裏も要チェック! ダニは「目視しづらい」ため、虫眼鏡があると安心です。
※トマトの場合はまず茎が変色する事が多いそうです。
◆4. 防除してるのに枯れる理由は「ダニ専用じゃないから」
「夏疫病の薬、まいてるよ」
「アブラムシやヨトウの薬もローテしてる」
…それでも枯れる理由、それはダニに効く薬を使っていない場合があるから。
🐛殺虫剤≠ダニ剤
ほとんどの殺虫剤は、ハダニには効きません!
なぜなら、ダニは「クモの仲間」で、昆虫とは違う生き物だからです。(足が8本)
そして、ダニを食べる他の昆虫が殺虫剤で死んでしまい、
ダニが爆増している可能性があります。。
◆5. ジャガイモに使える“ダニ対策農薬”2選
ナスにはダニの登録があり、ジャガイモにも散布できる実績ある薬剤をご紹介します👇
薬剤名 | 系統名 | 使用倍率 | 特徴 |
---|---|---|---|
テルスター水和剤 | ピレスロイド系 | 2,000〜4,000倍 | 即効性◎、殺虫成分もあり |
モベントフロアブル | テトロン酸系 | 4,000倍 | 浸透移行性あり、残効性が非常に長い。遅効性 |
🌟ポイント:モベントは“予防的”に使うと最強!
◆6. 今すぐできる!家庭菜園での対策5ステップ
- ✅ 葉の裏をチェック(虫眼鏡でOK)
- ✅ ナス・トマトにも異常がないか確認
- ✅ 夏疫病などの病害との見分け確認
- ✅ ダニ剤(モベント or テルスター)を選定
- ✅ 散布後3〜5日後に効果チェック
葉の裏をチェック!!
(正直、土なのか、ダニなのか分からない事多いが)
◆7. まとめ:あなたの畑の“黄変”を見逃すな!
症状 | 疑うべき原因 |
---|---|
葉が黄化・反り返る | K欠乏?ダニ? |
葉がポロポロ落ちる | 高温障害?ダニ? |
茎が残って葉が枯れる | ダニ? |
防除しても治らない | 高温障害?ダニ? |
放置すれば、収量激減どころか全滅もあり得るのがダニの怖さ。
梅雨明けの高温期は、「病気」もそうですが「ダニ」も疑ってください!
🧪おまけ:こんな症状は“病気”です
症状 | 疑い |
---|---|
葉や茎がグズグズに腐る | 軟腐病 |
白カビが出る | 菌核病、疫病 |
臭いが強烈 | 軟腐病の特徴 |
目には見えない敵・ダニ。
あなたの畑を守るために、「正しく疑い」「正しく防ぐ」ことが大切です!
美味しい芋を食べれるよう、日々管理していきましょう!
イモに対して、ダニの事はあまり考えていなかったあなたに
テルスター
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モベント
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普通あまりダニを考えないですよね。。
分かります。では!