【収量激減を防げ!】知らぬ間に豆を食べる「マメシンクイガ」徹底対策ガイド|防除時期・薬剤・見極め方

大豆(枝豆)
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【収量激減を防げ!】知らぬ間に豆を食べる「マメシンクイガ」徹底対策ガイド|防除時期・薬剤・見極め方

見た目は健康な莢。
でも開けてビックリ…中の豆が少し食べられている!?

それ、「マメシンクイガ」の仕業かもしれません。

どうもチーパパです。
自分が食べる前に虫に食べられる。。そんな事イヤですよね!!
今回は家庭菜園〜プロ農家まで、大豆・枝豆の収量を左右する天敵【マメシンクイガ】。
この記事では、その発生の兆候から、ベストな防除タイミングと効果的な薬剤まで、すぐに現場で役立つ情報を網羅的にまとめさせて頂きました。

✅ この記事でわかること

  • マメシンクイガの【発生時期と生態】
  • 被害を最小限にする【農薬の使い方・散布タイミング】
  • 防除の成功率を上げる【注意点とプロのひと工夫】

そもそも「マメシンクイガ」とは?

項目 内容
学名 Etiella zinckenella
対象作物 大豆、枝豆、インゲンなど
主な加害時期 8月上旬〜9月上旬(開花後の莢が伸びる時期)
被害内容 莢に侵入 → 中の豆を直接食害 → 豆に食痕
発生条件 夏の気温が高いと発生早まる傾向あり

【見逃し厳禁】マメシンクイガのライフサイクルと特徴

ステージ 内容
成虫 7月下旬頃から飛来、莢の表面に産卵(1匹で200〜300卵!)
約1週間で孵化、莢に張り付くように産まれる
幼虫 莢に侵入して豆を約20日間食害、幼虫の色が白→赤に変化
土中で繭をつくって越冬、翌年の夏に羽化
活動時間帯 早朝・夕方(涼しい時間帯)に活発になる

🌱 北日本では1世代、南日本では2世代発生することも


【豆がやられる前に】防除の最適なタイミングはいつ?

📌 ポイントは「莢の長さ」に注目!

散布時期 タイミング ポイント
1回目 莢が2cmほどに成長した頃(8月上旬目安) 成虫の産卵が始まる直前が狙い目
2回目 1回目から約7日後 卵や孵化直後の幼虫を確実に抑える

※年や地域によって発生タイミングが前後するため、圃場観察が超重要!


【厳選】マメシンクイガに効果的な防除薬剤一覧(2025年版)

薬剤名 系統 使用倍率 収穫前日数 回数 浸透移行性 効果発現 残効性 特徴
バイスロイド乳剤 ピレスロイド 1,000〜2,000倍 7日 3回 × 速効 長め 安価・広範囲に効く
ゲットアウトWDG ピレスロイド 3,000倍 7日 3回 × 速効 中程度 安価・広範囲に効く
スミチオン乳剤 有機リン 1,000〜1,500倍 21日 4回 浸達性あり 速効 短め 安くて効果はあるが持続性△
トクチオン乳剤 有機リン 1,000〜1,500倍 30日 3回 中速効 中程度 コストまあまあ
プレバソンフロアブル5 ジアミド 4,000倍 7日 2回 速効 長持ち◎ 高価だが効果長持ち・安心感大

🧪 薬剤は輪番(ローテーション)使用を意識し、抵抗性の発達を防ぎましょう。
※使用倍率や回数はご確認下さい。


【実践テク】散布時の注意点とプロ農家のコツ

  • ✅ 莢の外側全体にしっかり薬液をかけること!
  • ✅ 散布時刻は早朝または夕方がベスト(成虫が活発な時間帯)
  • ✅ 使用する薬剤によって前日数が異なるので、収穫タイミングと要調整
  • ✅ 気温が高い年ほど、発生が早まるので7月中から見回りを強化!

【現場の声】実際の被害事例

「莢の数は多かったのに、中の豆がほとんど食べられていた…」
→ 開花後の様子を油断して見逃した結果、マメシンクイガ大発生に。

「見た目はまったく正常。でも開けたら虫が!」
症状が外からわかりにくいため、注意が必要です。


📅 マメシンクイガ防除スケジュール例(北海道南部)

作業
7月下旬 成虫飛来開始・開花期
8月上旬 第1回目防除(莢2cm)
8月中旬 第2回目防除
9月 被害莢の確認・収穫準備

🔚 まとめ|「見えない害虫」だからこそ、早期の対策が命!

マメシンクイガは外から見えない害虫
気づいたときには手遅れ…なんてことも珍しくありません。

✔️ 開花後の観察をこまめに
✔️ 莢の長さをチェックして防除タイミングを逃さず
✔️ 散布後も1週間以内に2回目を忘れずに!

大豆・枝豆の収量と品質を守るために、8月は勝負の月です!

一緒にがんばりましょう!

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