家庭菜園でジャガイモの病害虫を失敗しないで防ぐ方法
ジャガイモは家庭菜園でも人気の高い作物ですが、病害虫の被害で一気に収穫量が落ちることもあります。特に初心者は「気づいたら葉っぱが枯れていた」「イモが腐っていた」なんて失敗も少なくありません。
みなさんこんにちはチーパパです。
ホントは農薬使いたくないけど、全然病害が収まらない、、、
そんな事ありますよね。
病気が出る前の対策方法と、
出てしまってからのどうしてもの対策の解説をさせて頂きます。
この記事では、代表的な病害虫であるコガネムシ・疫病・アブラムシの症状と防ぎ方を、最新の研究やプロ農家の実体験を交えて解説します。さらに、自然素材や市販資材を使った実践的な対策も紹介するので、「これなら自分でもできそう!」と思えるはずです。
家庭菜園でよくあるジャガイモの病害虫
幼虫による食害(コガネムシ、ハリガネムシなど)
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症状:幼虫が土中でイモを食害し、穴だらけになります。被害イモは保存性も悪化。
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発生時期:6〜8月がピーク。雑草の多い畑や堆肥未熟の場所で発生しやすい。
疫病(Phytophthora infestans)
※イメージ
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症状:最初に下葉に水浸状の小さな斑点 → 急速に褐色化。裏面に白いカビ状の胞子が出て、雨で飛び散り次々感染します。株全体が数日で枯死することも。
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塊茎被害:表面に褐色斑 → 中身が赤褐色に硬く変色。高温多湿条件では二次菌で軟腐化して崩壊することも。
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発生条件:平均気温15〜20℃、雨天や曇天が続くと一気に広がる。窒素過多で葉が茂りすぎると蔓延しやすい。
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農家の経験則:雨の前や直後に薬剤散布するのが鉄則。風通しを良くして湿気をためないのが重要。
アブラムシ類(モモアカ・ヒゲナガ・ワタなど)
※イメージ
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症状:葉裏に寄生して汁を吸い、葉が縮れたり黄色くなったり。
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怖いのは直接の被害よりもウイルス病の媒介。ジャガイモ葉巻病やYモザイク病が代表的。
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発生条件:20〜25℃の乾燥気味の天気で激増。繁殖力が強く、一度見逃すと一気に蔓延する。
自然素材でできる失敗しない予防方法
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木酢液や堆肥の活用:土壌環境を整えて病原菌の勢いを抑える。予防的に病気を抑える為、プロ農家も使用している方多い。
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防虫ネットでの物理的バリア
→ アブラムシやコガネムシ成虫の侵入を物理的にシャットアウトできる初心者向けの定番。リンク -
コンパニオンプランツ
→ ニラやマリーゴールドをジャガイモの近くに植えると、アブラムシや線虫を抑制する効果があると研究報告あり。
市販農薬のおすすめ活用法で失敗しない
初心者でも使いやすい薬剤
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殺菌剤:疫病対策に必須。予防散布が効果的。
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殺虫剤:アブラムシやコガネムシ幼虫に有効な粒剤や散布剤。
散布のポイント
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風のない日を選ぶ(飛散防止)
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葉の裏側までしっかり散布する(疫病は裏面にカビが出るため)
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手袋必須
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予防散布と発生後の違い
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疫病は治療効果が低いため予防一択。
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アブラムシは少発生時に抑えることが重要。
ローテーション散布
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同じ成分を繰り返すと耐性菌・耐性虫が出やすい。薬剤はローテーションで。
家庭菜園を長く楽しむために
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病害虫を防ぐ=収穫量アップ&保存性UP
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最低限そろえたい資材:
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防虫ネット
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殺菌・殺虫剤
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手袋(安全対策)
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初心者でも失敗しないコツ
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種イモは必ず無病の検定済み品を選ぶ
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植え付けは風通し・水はけの良い場所に
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発生前から予防的に散布・バリアを用意
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まとめ
ジャガイモ栽培は「土の準備と病害虫対策」でほぼ勝負が決まります。特に疫病とアブラムシは初心者が失敗しやすいポイント。この記事で紹介した自然素材・防虫ネット・農薬を上手に組み合わせれば、失敗知らずのジャガイモ作りができますよ。
みんなで美味しい作物を作りましょう!
参考文献
●新・北海道の病害虫ハンドブック全書