6月中旬が勝負|玉ねぎ2回目防除で「効かせる人」が見ている3つのサイン
玉ねぎ大好き。
こんにちは。チーパパです。
6月の玉ねぎって見た目はわりと平和なのに、虫はしっかり仕事してきます。特に1回目の防除の効き方と、2回目で何を選ぶかで、7月以降の難易度が変わります。
本記事では、1回目にゲットアウト(ピレスロイド系)を使う想定で、2回目の組み方を「場合分け」で整理します。
1. 2回目防除が“基幹”になりやすい理由(6月中旬)
6月は、玉ねぎが伸びる時期である一方、
- ネギアザミウマの飛び込み・増殖
- ネギハモグリバエの初期世代の発生
が重なりやすいタイミングです。
ここで2回目を外すと、
「効いた気がする → 実は残ってる → 次の散布で追いつかない」
になりがちなので、私は2回目を“基幹防除(大切な防除)”として扱っています。
2. 前提:1回目が「ゲットアウト」なら、2回目は“系統を変える”
ゲットアウトはピレスロイド系の位置づけになるため、2回目で同系統を重ねると抵抗性リスクが上がりやすいです。なので2回目は、基本的に別系統へ交代させます(これが一番ラクで強いです)。
3. まず結論:2回目の“主役候補”はこの3タイプ
A)オルトラン水和剤(有機リン・IRAC 1B)
- 玉ねぎでは ネギアザミウマとネギハモグリバエに適用があり、2回目の軸に置きやすいです。 (pesticide.maff.go.jp)
- 希釈例:ネギアザミウマは 1000~1500倍、ネギハモグリバエは 1000倍(いずれも散布) (pesticide.maff.go.jp)
- 収穫前日数:21日前まで、使用回数:5回以内 (pesticide.maff.go.jp)
※「オルトランはなぜ使い続けられるのか?」みたいな話もありますが、要は浸透移行性があって、芯まで効かせやすいのが強みです。 (アリスタライフサイエンス)
B)リーフガード顆粒水和剤(殺虫剤分類14)
- 有効成分:チオシクラム。分類番号は14。 (日本化薬)
- 玉ねぎでは ネギアザミウマ:1500倍・収穫3日前まで、ネギハモグリバエ:1500倍・収穫7日前まで の記載があります(散布)。 (pesticide.maff.go.jp)
- 抵抗性アザミウマに対しての有効性が触れられている資料もあり、“ローテの逃げ道”として置きやすいです。 (農家のお店おてんとさん)
C)アグリメック(アバメクチン乳剤)
- 玉ねぎでは アザミウマ類/ネギハモグリバエ:1000倍、収穫14日前まで、2回以内(散布)の記載があります。 (pesticide.maff.go.jp)
- 2回目で「ハモグリをちゃんと止めたい」時に候補になります。
4. 場合分け:2回目の選び方(1回目ゲットアウト前提)
ケース1:アザミウマもハモグリも“まだ少ない”が、先手で抑えたい
おすすめ:オルトラン水和剤(1B) (pesticide.maff.go.jp)
考え方
- 少ないうちに浸透移行性で芯まで押さえる
- 7月の増え方を鈍らせる
散布のコツ
- 水量は目安として 100~300L/10a の範囲で、芯まで届く散布を意識します(登録表の使用液量の考え方)。 (pesticide.maff.go.jp)
- 葉が立ってきたら、霧が“上から乗るだけ”になりやすいので、角度と歩行速度を丁寧にします。
ケース2:アザミウマが目立つ(銀白化、葉先のカサつきが出てきた)

おすすめ候補(優先順のイメージ)
- リーフガード(分類14) (pesticide.maff.go.jp)
- オルトラン(1B) (pesticide.maff.go.jp)
- アグリメック(アバメクチン) (pesticide.maff.go.jp)
考え方
- 1回目がピレスロイド系なので、2回目は系統を変えて「残った個体」を取りにいきます。
- アザミウマは“ちょっと残る”が後で効いてくるタイプなので、2回目は手堅くいきたいです。
ケース3:ハモグリが目立つ(筋状の食害、潜葉痕が増えた)

おすすめ:オルトラン or アグリメック (pesticide.maff.go.jp)
- オルトラン:ネギハモグリバエに 1000倍 の記載。 (pesticide.maff.go.jp)
- アグリメック:ネギハモグリバエに 1000倍、収穫14日前まで。 (pesticide.maff.go.jp)
考え方
- ハモグリは「葉の中」なので、当たり前ですが当てるだけでは弱いことがある。
- 浸達性・浸透移行性を期待できる剤を混ぜると、立て直しやすいです。
ケース4:ヨトウ系も含めて“広く”見たい(不意の食害リスク込み)
このケースは、地域と年で当たり外れが出ますが、選択肢としては
**ベネビアOD(分類28)**が「ヨトウ系+ハモグリ」に適用が並んでいます。 (pesticide.maff.go.jp)
5. 2回目防除の“まとめ表”(1回目ゲットアウト想定)

| 2回目の狙い | 優先候補 | メモ |
|---|---|---|
| 先手で低密度キープ | オルトラン(1B) | アザミウマ&ハモグリ両に適用。収穫21日前まで。 (pesticide.maff.go.jp) |
| アザミウマが目立つ | リーフガード(14) | 分類14。抵抗性アザミウマ対策の文脈でも触れられやすい。 (pesticide.maff.go.jp) |
| ハモグリが目立つ | アグリメック | 玉ねぎでアザミウマ類&ハモグリに1000倍。 (pesticide.maff.go.jp) |
| ヨトウ系+ハモグリもケア | ベネビア(28) | 玉ねぎでヨトウ系・ハモグリに適用。分類28。 (pesticide.maff.go.jp) |
※実際の使用は、**必ず最新ラベル(適用表)**で作物・害虫・回数・希釈倍数をご確認ください(年で変わるのが農薬です)。 (pesticide.maff.go.jp)
6. 私が2回目でいちばん気にする「散布の質」

2回目って、薬剤選定も大事ですが、同じくらい散布が雑だと普通に負けます。
特に玉ねぎは芯があるので、
- 水量をケチらない
- 風のある昼を避ける
参考(出典)
- 農薬登録情報提供システム(農林水産省)適用表:オルトラン水和剤 (pesticide.maff.go.jp)
- 農薬登録情報提供システム(農林水産省)適用表:リーフガード顆粒水和剤 (pesticide.maff.go.jp)
- 農薬登録情報提供システム(農林水産省)適用表:アグリメック (pesticide.maff.go.jp)
- 農薬登録情報提供システム(農林水産省)適用表:ベネビアOD (pesticide.maff.go.jp)
- 日本化薬:リーフガード製品概要(殺虫剤分類14 等) (日本化薬)
- クミアイ化学:ベネビアOD(RACコード28) (クミアイ化学工業)
- アリスタ通信:オルトラン(IRAC 1B) (アリスタライフサイエンス)


