とうもろこし畑で、最近見慣れないツル草が作物に絡みついていませんか?
春先や生育初期にはそれほど目立たなかったのに、
温度が上がってくると、気づいた頃には圃場の一部で、
とうもろこしの茎や葉に巻きついている。。。。
よくよく考えてみると、除草剤を散布している頃にはまだツル草なかったような、、、
こんにちはチーパパです。
そんな場面があるなら、知っておいて損がないガガイモ対策。
ガガイモ対策は「1回処理で終わり」と考えない方がよいかもしれません。
この記事では、デントコーン・飼料用とうもろこしだけでなく、スイートコーンを栽培しているプロ農家にも向けて、とうもろこし畑で問題になるガガイモ対策を整理します。
ただし、同じとうもろこし類でも、農薬登録上は「とうもろこし」と「飼料用とうもろこし」で扱いが分かれる薬剤があります。
そのため、この記事では、ガガイモ対策の考え方に加えて、紹介する除草剤がデントコーン向けなのか、スイートコーンでも確認候補にできるのかを分けて整理します。
農薬使用に関する注意本記事は、とうもろこし畑で問題になるガガイモ対策と、除草剤体系の考え方を整理したものです。農薬の登録内容、使用時期、使用量、使用回数、適用雑草、収穫前日数は変更される場合があります。
実際に使用する際は、必ず最新の農薬ラベル、農薬登録情報提供システム、北海道農作物病害虫・雑草防除ガイド、地域の普及センター等の情報を確認してください。ラベル記載以外には使用しないでください。
この記事の結論
とうもろこし畑のガガイモ対策は、
1回の除草剤散布で終わらせる考え方では難しいです。
ガガイモは根からの出芽にばらつきがあり、早い時期に処理しても、
後から発生してくる個体が残ることがあります。
そのため、デントコーン・飼料用とうもろこしでは、土壌処理、生育期処理、6〜7葉期の確認、収穫後処理、法面・圃場周辺管理まで含めて、体系で弱らせる考え方が重要です。
スイートコーンでも、畑の際や圃場周辺からガガイモが入り込む場合は、早期発見と周辺管理が重要になります。ただし、除草剤については、飼料用とうもろこし専用の薬剤をそのまま使えるとは限りません。
特に大切なのは、とうもろこし6〜7葉期の確認です。2〜4葉期や3〜5葉期で一度処理しても、それで安心せず、後発のガガイモが残っていないか圃場を確認する必要があります。
また、「使用回数を増やす」という考え方ではなく、登録上の総使用回数を守ったうえで、処理時期を分けて体系で考えることが大前提です。
ガガイモの見分け方を確認したい方へ
この記事では、とうもろこし畑で問題になるガガイモ対策を、
プロ農家・酪農家・スイートコーン農家向けに整理します。
ガガイモの見分け方、アサガオ・ヒルガオとの違い、家庭菜園や畑の際での基本対策については、別記事でまとめています。
ガガイモとは?アサガオ似の雑草の見分け方と畑の際・家庭菜園での対策
ガガイモはなぜとうもろこし畑で厄介なのか
ガガイモは、多年生のつる性雑草です。
茎を切ると白い乳液が出ることがあり、つるで周囲の植物に絡みつきます。とうもろこし畑では、茎や葉に絡み、生育や収穫作業に影響することがあります。
特に問題になるのは、地上部だけでなく、地下部と種子の両方で広がる可能性があることです。
- とうもろこしに絡みついて生育を妨げる
- 葉を覆い、光を遮る
- つるが伸びて、とうもろこしを引き倒すことがある
- 収穫時に機械へ絡み、作業効率が落ちる
- 圃場内で面積が広がると、収穫作業そのものに支障が出る
- 種子をつけると、周辺へ広がる可能性がある
- 根からの出芽が一斉ではなく、後発個体が出やすい
デントコーンでは収穫機械への絡みや倒伏、スイートコーンでは株元や畦畔からの侵入、収穫作業時の邪魔が問題になります。
つまり、見えているガガイモだけを処理しても、
後から別の個体が出てくることがあります。
ガガイモ対策は1回処理ではなく体系で考える
ガガイモ対策でまず避けたいのは、「この薬剤を1回使えば終わり」という見方です。
ガガイモは根からの出芽にばらつきがあり、発生初期だけを処理しても、
後から出てくる個体が残ることがあります。
そのため、とうもろこし畑では、以下のように複数の視点で考えます。
- 播種後〜初期の一年生雑草をどう抑えるか
- 2〜4葉期、3〜5葉期の生育期処理をどう組み立てるか
- 6〜7葉期に後発のガガイモを確認するか
- 収穫後に再生葉が残っているか
- 法面・畦畔・道路沿いから入り込んでいないか
- 登録上の総使用回数を守れているか
- 対象作物が「とうもろこし」なのか「飼料用とうもろこし」なのか
薬剤名から入るのではなく、圃場条件と作物登録から逆算して薬剤を選ぶことが大切です。
ガガイモ対策の3つの基本
| 基本方針 | 考え方 | 現場で見るポイント |
|---|---|---|
| ほ場に入れない | 圃場周辺、法面、道路沿いからの侵入を抑える | 畦畔、緩衝帯、圃場外周の発生状況 |
| 種をつけさせない | 開花・結実前に管理し、周辺への拡散を抑える | 花、さや、つるの伸長状況 |
| 根を伸ばさない | 地上部だけでなく、再生を前提に継続管理する | 再生葉、後発個体、収穫後の残草 |
とうもろこし畑のガガイモ対策フロー
1. 圃場周辺・法面・緩衝帯を確認する
まず見るべきは、畑の中だけではありません。
ガガイモは、圃場周辺、法面、畦畔、道路沿い、空き地などから入り込むことがあります。
圃場内だけを防除しても、周辺にガガイモが残り、種をつければ、また畑へ入り込む可能性があります。
緩衝帯をつくる場合も、作って終わりではありません。緩衝帯は雑草の生育が旺盛になりやすいため、ロータリー掛けや除草作業を行い、ガガイモを種子化させない管理が必要です。
2. 播種後〜2葉期に土壌処理を検討する
一年生雑草が多い圃場では、播種後からとうもろこし2葉期前後までに、土壌処理または初期処理を検討します。
ここでの目的は、ガガイモを完全に倒すことではありません。
初期に発生する一年生雑草を抑え、後の生育期処理をしやすくすることが主な役割です。
ゲザプリムフロアブルやゲザノンゴールドは、この時期の初期雑草対策として整理しやすい薬剤です。ただし、アトラジンを含む薬剤では、成分の総使用回数に注意が必要です。
3. 2〜4葉期または3〜5葉期に生育期処理を検討する
ガガイモや他の広葉雑草が早くから出ている場合は、とうもろこしの葉齢を確認しながら、生育期処理を検討します。
この時期は、作物登録と葉齢によって候補薬剤が変わります。
飼料用とうもろこしでは、シャドー水和剤、アルファード液剤、ブルーシアフロアブル、ワンホープ乳剤などが候補になります。
一方で、スイートコーンでは、飼料用とうもろこし専用の薬剤をそのまま使えるとは限りません。特にシャドー水和剤やワンホープ乳剤のように、スイートコーンには使用しない注意がある薬剤は、スイートコーン向けには紹介しません。
商品名だけで選ぶのではなく、圃場で何が多いのか、作物登録がどうなっているのかを見て選ぶことが重要です。
4. 6〜7葉期に後発のガガイモを確認する
ガガイモ対策で見落としやすいのが、この時期です。
初期に処理しても、根から後発してくる個体があります。そのため、6〜7葉期に圃場を歩き、後発のガガイモが残っていないか確認します。
この時期の処理候補としては、登録内容を確認したうえで、ブルーシアフロアブルなどが整理しやすい薬剤になります。
飼料用とうもろこしでは、アルファード液剤やブルーシアフロアブルが後半処理候補として考えられます。ただし、どちらも有効成分を含む農薬の総使用回数に注意が必要です。前半で同じ成分を使っていないか、必ず確認してください。
5. 収穫後に再生葉がある場合はグリホサート系除草剤を検討する
収穫後にガガイモの再生葉や残葉がある場合は、グリホサート系除草剤を検討する考え方もあります。
このとき大切なのは、葉にしっかり薬液をかけることです。
地下部へ移行させるためには、散布後すぐに耕起せず、一定期間を置く必要がある場面もあります。
ただし、収穫後処理であっても、使用場所、使用時期、使用量、使用回数、周辺作物への飛散リスクは必ず確認してください。
6. 種をつけさせない、根を増やさない管理を続ける
ガガイモ対策は、単年で終わるものではありません。
デントコーンから牧草地へ転換した場合でも、ガガイモがゼロになるとは限りません。
スイートコーンでも、畑の際や通路、圃場周辺で残っていると、翌年以降の発生源になります。作物を収穫して終わりではなく、圃場周辺も含めて発生を確認し、種をつけさせない管理を続ける必要があります。
まず圃場を見て判断する ガガイモ対策の診断フロー
除草剤を選ぶ前に、まず圃場を見ます。
薬剤名から入ると、「この薬を使えば何とかなる」という考えになりがちです。しかし、実際には、雑草の種類、とうもろこしの葉齢、すでに使った薬剤、収穫までの日数、周辺作物、そして作物登録で選択肢は変わります。
| 確認項目 | 見るポイント | 判断の方向性 |
|---|---|---|
| 作物名 | とうもろこし、スイートコーン、飼料用とうもろこしのどれか | ラベルの作物名と一致する薬剤だけを候補にする |
| 発生場所 | 圃場内か、法面・畦畔・道路沿いか | 圃場外も含めて管理する |
| 発生量 | 一部発生か、面で広がっているか | 多発なら単発処理ではなく体系処理で考える |
| とうもろこし葉齢 | 2〜4葉期、3〜5葉期、6〜7葉期のどこか | 使える薬剤と収穫前日数を確認する |
| 雑草相 | ガガイモ中心か、イネ科・一年生広葉も多いか | ガガイモだけでなく圃場全体で薬剤を選ぶ |
| 使用済み薬剤 | 成分と総使用回数 | 同じ成分の重複を避ける |
| 収穫までの日数 | 収穫45日前、30日前などの制限 | ラベルの使用時期を確認する |
| 周辺作物 | てんさい、豆類、あぶらな科作物など | 飛散・薬害リスクを確認する |
| 天候 | 散布後の降雨、高温、乾燥ストレス | 効果低下や薬害リスクを考える |
防除体系の比較|1回処理で終わらせない考え方
| 防除体系 | 考え方 | 向いている圃場 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 土壌処理+生育処理 | 初期雑草を抑え、後から出るガガイモを生育期に確認する | 一年生雑草も多く、ガガイモも見られる圃場 | ガガイモを完全に抑える体系とは考えず、後発確認が必要 |
| 生育処理を時期をずらして考える | 発生のばらつくガガイモを、葉齢に合わせて弱らせる | 後発のガガイモが多い圃場 | 登録上の総使用回数を必ず確認する |
| 土壌処理+生育処理+6〜7葉期確認 | 初期から後半まで段階的に確認する | ガガイモが多く、他の雑草も多い圃場 | 前半で使った成分との重複に注意 |
| 収穫後処理を組み合わせる | 収穫後の再生葉を確認し、翌年に残さない | 圃場周辺や収穫後に再生が見られる圃場 | 使用場所・使用条件・耕起時期を確認する |
とうもろこしに登録のある主な除草剤と使い分け
ここからは、とうもろこし畑で使われる主な除草剤を整理します。
ただし、ガガイモ対策としては、登録内容を守ったうえで、雑草相や発生時期に合わせて体系処理の一部として考えることが大切です。
「ガガイモに必ず効く薬剤」と断定するのではなく、圃場条件に応じた選択肢として見てください。
商品リンク・購入前の注意除草剤を購入・使用する前には、必ず最新の農薬登録、ラベル、使用時期、使用量、使用回数、適用作物、適用雑草を確認してください。通販で購入できる薬剤でも、使用する作物・圃場条件に合っているか確認してから使用してください。
| 薬剤名 | 成分 | 主な登録の考え方 | 主な役割 | ガガイモ対策での位置づけ | スイートコーン向けの扱い | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ゲザプリムフロアブル | アトラジン | とうもろこし | 土壌処理、初期処理 | 初期の一年生雑草を抑える前処理 | ラベルで「とうもろこし」登録を確認して候補にする | ガガイモの主役ではなく、後の処理につなげる |
| ゲザノンゴールド | アトラジン、S-メトラクロール | とうもろこし、ヤングコーンなど | 土壌処理、初期処理、生育初期処理 | 初期雑草を広く抑え、後の処理につなげる | ラベルで「とうもろこし」登録を確認して候補にする | アトラジン成分の重複に注意 |
| ブルーシアフロアブル | トルピラレート | とうもろこし、飼料用とうもろこし | 生育期の茎葉処理 | 後発雑草対策、6〜7葉期処理の候補 | 「とうもろこし」登録を確認したうえで候補にする | 総使用回数1回。多年生雑草には過信しない |
| シャドー水和剤 | ハロスルフロンメチル | 飼料用とうもろこし | 広葉雑草、多年生広葉雑草対策 | 前半の多年生広葉雑草対策候補 | スイートコーンには使用しない | 飼料用とうもろこし向けとして扱う |
| アルファード液剤 | トプラメゾン | 飼料用とうもろこし | 生育期の茎葉処理 | 3〜7葉期の生育処理候補 | スイートコーン向けには紹介しない | 総使用回数1回。収穫45日前まで |
| ワンホープ乳剤 | ニコスルフロン | 飼料用とうもろこし | 一年生雑草、多年生イネ科雑草対策 | 圃場全体の雑草相で考える選択肢 | スイートコーンには使用しない | 品種、混用、近接散布に注意 |
ゲザプリムフロアブル|初期の一年生雑草を抑える前処理
ゲザプリムフロアブルは、有効成分アトラジンを含む除草剤です。
とうもろこしでは、は種後から生育期2〜4葉期までの初期雑草対策として整理できます。
ガガイモ対策での位置づけは、主役というより前処理です。
ガガイモは多年生で地下部が強いため、ゲザプリム単独でガガイモを完全に抑えるという考え方は危険です。
一方で、初期の一年生雑草を抑えておくことで、後の生育期処理がしやすくなります。
スイートコーンで使う場合も、必ずラベル上の作物名、使用時期、使用回数を確認してください。
購入前に確認ゲザプリムフロアブルを候補にする場合は、使用するとうもろこしの種類、作物名、使用時期、薬量、希釈水量、本剤の使用回数、アトラジンを含む農薬の総使用回数を必ず確認してください。
ゲザノンゴールド|初期雑草を広く抑え、後の処理につなげる
ゲザノンゴールドは、アトラジンとS-メトラクロールを含む混合剤です。
ゲザプリムがアトラジン単剤であるのに対し、ゲザノンゴールドはS-メトラクロールも含むため、初期雑草を広く抑える目的で使いやすい薬剤として整理できます。
ガガイモ対策では、後半の生育期処理につなげるための初期処理として考えます。
スイートコーンでも、ラベル上で「とうもろこし」として使用できる条件を確認したうえで候補にできます。ただし、土壌条件やマルチ栽培、薬量によって薬害リスクが変わるため、必ず最新ラベルと地域基準を確認してください。
購入前に確認ゲザノンゴールドを候補にする場合は、使用する圃場の作物名、使用時期、適用雑草、薬量、希釈水量、アトラジンを含む農薬の総使用回数を必ず確認してください。
ブルーシアフロアブル|とうもろこし・飼料用とうもろこしの後発雑草対策候補
ブルーシアフロアブルは、有効成分トルピラレートを含む除草剤です。
4-HPPD阻害の白化型除草剤で、処理された雑草は白化し、その後枯死へ向かいます。
ブルーシアフロアブルは、登録上「とうもろこし」と「飼料用とうもろこし」の両方で整理できる薬剤です。
ガガイモ対策では、後から出てくる雑草を確認して処理する6〜7葉期の候補として扱いやすい薬剤です。
一方で、ブルーシアも多年生雑草を完全に抑える薬剤として過信するのは危険です。
土壌処理剤や前半処理と組み合わせた体系処理の一部として考えるのが現実的です。
- 雑草が大きくなりすぎると効果が劣る場合がある
- 散布後の降雨で効果が低下する可能性がある
- トルピラレートを含む農薬の総使用回数に注意する
- 多年生雑草には十分でない場合があるため、体系処理で考える
購入前に確認ブルーシアフロアブルを候補にする場合は、使用時期、薬量、希釈水量、収穫45日前までの制限、トルピラレートを含む農薬の総使用回数を必ず確認してください。スイートコーンで使う場合も、作物名がラベル上の「とうもろこし」に該当するか必ず確認してください。
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シャドー水和剤|飼料用とうもろこしの前半処理候補
シャドー水和剤は、有効成分ハロスルフロンメチルを含む茎葉処理剤です。
作用機作はALS阻害で、除草剤分類では2に該当します。
ガガイモ対策としては、ガガイモという雑草名で効くと断定するのではなく、登録上の多年生広葉雑草対策の選択肢として扱うのが安全です。
とうもろこし3〜5葉期の前半処理候補として整理し、6〜7葉期の後半処理とは分けて考えます。
ただし、シャドー水和剤はスイートコーンには使用しない注意があります。スイートコーン向けの雑草対策として紹介しないようにします。
- イネ科雑草には効果が期待できないため、他剤との体系で考える
- 有機リン系殺虫剤との混用や近接散布に注意する
- てんさい、あぶらな科作物など周辺作物への飛散に注意する
- 散布後のタンク、ホース、ブーム、ノズルの洗浄を徹底する
購入前に確認シャドー水和剤を候補にする場合は、飼料用とうもろこしでの登録、使用時期、対象雑草、混用・近接散布、周辺作物への飛散リスクを必ず確認してください。スイートコーンでは使用しないでください。
アルファード液剤|飼料用とうもろこしの3〜7葉期処理候補
アルファード液剤は、有効成分トプラメゾンを含む除草剤です。
作用機作は4-HPPD阻害で、雑草を白化させて枯らすタイプです。
飼料用とうもろこしでは、とうもろこし3〜7葉期、ただし収穫45日前までの使用時期で整理できます。
ガガイモ対策では、3〜5葉期の前半処理だけでなく、6〜7葉期の後発雑草確認後の候補としても考えやすい薬剤です。
ただし、本剤およびトプラメゾンを含む農薬の総使用回数は1回です。
前半で使った場合、後半でもう一度同じ成分を使うことはできません。6〜7葉期に後発のガガイモを見てから使いたい場合は、前半処理にどの薬剤を使うかも含めて設計しておく必要があります。
アルファード液剤は、飼料用とうもろこし向けとして整理します。スイートコーン向けには紹介しません。
購入前に確認アルファード液剤を候補にする場合は、とうもろこしの葉齢、収穫45日前までの制限、薬量、総使用回数、周辺作物への飛散リスクを必ず確認してください。
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ワンホープ乳剤|飼料用とうもろこしのイネ科雑草対策も含めた選択肢
ワンホープ乳剤は、有効成分ニコスルフロンを含む除草剤です。
作用機作はALS阻害で、飼料用とうもろこしでは一年生雑草、多年生イネ科雑草に登録があります。
使用時期は、とうもろこし3〜5葉期、ただし収穫30日前までです。
ワンホープは、シバムギやレッドトップなどの多年生イネ科雑草を含めて考えたい圃場では選択肢になります。
ただし、ガガイモ対策の主役というより、圃場全体の雑草相を見て選ぶ薬剤です。
ワンホープ乳剤は、飼料用とうもろこし専用除草剤として扱います。スイートコーン向けの雑草対策として紹介しない方が安全です。
- 品種、混用、近接散布に注意する
- ベンタゾン剤、メトラクロール剤との混用で薬害が出る場合がある
- 有機リン系殺虫剤との混用や近接散布に注意する
- 広葉雑草対策は、圃場の雑草相を見て補完を考える
購入前に確認ワンホープ乳剤を候補にする場合は、飼料用とうもろこしへの登録、品種適合、混用可否、使用時期、収穫30日前までの制限、総使用回数を必ず確認してください。スイートコーンでは使用しないでください。
ガガイモ対策で失敗しやすいパターン
ガガイモ対策でよくある失敗は、薬剤そのものよりも、使い方やタイミングの問題です。
- 1回散布で終わらせてしまう
- 早い時期だけ処理して、6〜7葉期の後発を見逃す
- 法面や圃場周辺のガガイモを放置する
- 種をつけさせてしまう
- 同じ成分を重複して使ってしまう
- 薬剤の使用時期を超えて使ってしまう
- 登録上の総使用回数を超える
- 散布器具の洗浄不足で後作や他作物に薬害を出す
- 除草剤だけに頼り、緩衝帯や収穫後対策をしない
- 飼料用とうもろこし専用の薬剤をスイートコーンにも使えると思い込む
特に、同じ成分の重複使用には注意が必要です。
ゲザプリムとゲザノンゴールドはアトラジンを含みます。アルファードはトプラメゾン、ブルーシアはトルピラレート、シャドーはハロスルフロンメチル、ワンホープはニコスルフロンです。
商品名が違っても、成分や作用機作が重なることがあります。農薬は名前ではなく、成分と登録内容で確認する必要があります。
除草剤を選ぶ前に確認したいこと
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 作物名 | とうもろこし、スイートコーン、飼料用とうもろこしで登録が違う場合がある |
| とうもろこしの葉齢 | 2〜4葉期、3〜5葉期、6〜7葉期で使える薬剤が変わる |
| ガガイモの発生量 | 一部発生か、多発か、圃場全体に広がっているか |
| 発生位置 | 圃場内か、法面か、周辺から侵入しているか |
| 他に多い雑草 | イネ科が多いのか、広葉が多いのか |
| すでに使った薬剤 | 成分と総使用回数を確認する |
| 収穫までの日数 | 収穫45日前、30日前などの制限を確認する |
| 周辺作物 | てんさい、あぶらな科、豆類などへの飛散に注意する |
| 天候 | 散布後の降雨、高温、乾燥ストレスを確認する |
| 農薬登録とラベル | 最終判断は必ず最新ラベルで確認する |
除草剤を購入する前に確認したいポイント
実際に薬剤を選ぶときは、商品名だけで決めるのではなく、成分、使用時期、対象雑草、使用回数を確認してから選ぶことが大切です。
通販で購入できる除草剤もありますが、飼料用とうもろこしに登録があるか、スイートコーンに使える薬剤なのか、使用する地域、作物、時期に合っているかを必ず確認してください。
購入前に必ず確認除草剤を購入・使用する前には、必ず最新の農薬登録、ラベル、使用時期、使用量、使用回数、適用作物、適用雑草を確認してください。通販で購入できる薬剤でも、使用する作物・圃場条件に合っているか確認してから使用してください。
まとめ ガガイモ対策は、時期をずらして弱らせる
ガガイモは、とうもろこし畑で一度増えると厄介な雑草です。
根と種子で広がり、とうもろこしに絡みつき、収穫作業にも影響します。
そのため、見えている地上部だけを一度枯らして終わりではなく、圃場全体と周辺環境を含めて対策する必要があります。
- ガガイモは地下部と種子で増えるため、1回の除草剤だけでは抑えにくい
- デントコーン畑では、土壌処理+生育処理、または生育処理を時期をずらして考える
- スイートコーンでも、畑の際や圃場周辺からの侵入を早めに確認する
- 6〜7葉期確認は、後から出るガガイモを弱らせるうえで重要
- ゲザプリム、ゲザノンゴールドは初期処理寄り
- ブルーシアは、とうもろこし・飼料用とうもろこしの後発雑草対策候補として整理できる
- シャドー、アルファード、ワンホープは飼料用とうもろこし向けとして扱う
- シャドー、ワンホープはスイートコーンには使用しない
- 飼料用とうもろこし専用薬剤をスイートコーンにも使えると思い込まない
- 法面、緩衝帯、収穫後処理まで含めて、ガガイモを増やさない管理が大切
ガガイモ対策は、薬剤を1つ選んで終わりではありません。
圃場の状態を見て、初期処理、前半の生育期処理、6〜7葉期の後半確認、収穫後対策、法面管理まで組み合わせることが重要です。
今年のガガイモを抑えるだけでなく、来年以降に増やさない。
その考え方で、防除体系を組み立てていきましょう!!
参考文献
- 十勝農業改良普及センター・北海道十勝総合振興局「3つの徹底で防ぐガガイモ対策」
- 農林水産省 農薬登録情報提供システム
- 北海道農作物病害虫・雑草防除ガイド
- 日本曹達株式会社 シャドー水和剤 製品資料
- 石原バイオサイエンス株式会社 ワンホープ乳剤 製品資料
- 日本曹達株式会社 アルファード液剤 製品資料
- 石原バイオサイエンス株式会社 ブルーシアフロアブル 製品資料
- シンジェンタジャパン株式会社 ゲザプリムフロアブル・ゲザノンゴールド 製品資料

