防除スキル図鑑 トクチオン乳剤の特徴と玉ねぎスリップス防除での使いどころ

防除スキル図鑑
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玉ねぎの葉に白っぽいかすれや細かな傷が目立ってくると、
気になってくるのがスリップス、つまりアザミウマ類ですよね。

こんにちはチーパパです。

圃場によっては、見た目以上に密度が上がっていて、葉色や生育への影響が気になり始める時期でもあります。

そんな中で、防除剤の候補として名前が挙がることがあるのが、トクチオン乳剤です。

今回は、効果があるトクチオン乳剤を防除スキル図鑑風に擬人化しながら、玉ねぎのスリップス防除でどう考えられる農薬なのかを整理していきます。

この記事では、殺虫剤の特徴を覚えやすくするために、商品名をスキル名、有効成分をスキルコア、IRACコードを属性として整理しています。

あくまで理解を助けるための表現です。実際に農薬を使用する際は、必ず最新の農薬ラベルで、適用作物・対象害虫・使用倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を確認してください。

トクチオンを擬人化すると古参の実戦派

トクチオンを擬人化するなら、派手な新鋭というより、
前線経験の長い古参の実戦派です。

最新型のスマートな能力者というより、
現場で何度も修羅場をくぐってきたベテラン前衛。渋い。
だが、こういうタイプが一番しぶといです。

トクチオン乳剤の有効成分はプロチオホス。系統としては有機リン系にあたります。

防除スキル図鑑風に見るなら、
トクチオンは神経系に作用するベテラン型の防除スキルです。

防除スキルカード プロチオホス

項目 内容
代表商品例 トクチオン乳剤
スキルコア プロチオホス
IRAC属性 1B 有機リン系 神経崩壊属性
スキルタイプ 接触・食毒の持続制圧型
擬人化イメージ 古参の実戦派、ベテラン前衛
必殺技イメージ 神経崩壊の鎖
得意な敵 アザミウマ類、チョウ目害虫、ハダニ類など登録害虫
残効イメージ 持続制圧型
編成注意 同じ有機リン系の連用に注意

トクチオンの基本情報

トクチオン乳剤は、プロチオホスを有効成分とする殺虫剤です。

メーカー情報では、有効成分はプロチオホス45.0%、作用機構分類は殺虫剤分類1Bとされています。

また、特徴として、接触毒と食毒の作用を持ち、効果の発現はやや遅効的ですが、長期間効果が持続するとされています。

ここを擬人化すると、トクチオンは瞬間移動で一撃必殺するタイプではなく、
相手をじわじわ追い詰めながら圃場を押さえるタイプです。

速攻だけでなく、残効も含めて考えたい場面で候補に入ってくる農薬と言えます。

玉ねぎのスリップス防除での位置づけ

玉ねぎのスリップス、つまりアザミウマ類は、葉の表面を傷つけるように加害します。

葉に白っぽいかすれや細かな傷が増えてくると、圃場全体の見た目も悪くなり、
発生量が多い場合は生育への影響も気になります。

トクチオン乳剤は、農薬登録上、たまねぎのアザミウマ類に登録があります。

そのため、玉ねぎのスリップス防除で、候補のひとつとして考えやすい農薬です。

ただし、ここで大事なのは、トクチオンだけで全部解決するという見方をしないことです。

農薬は単発の必殺技ではなく、防除体系の中でどう組み込むかが大事です。

今の時期にどう食い込ませるか

今の時期の玉ねぎでトクチオンを考えるなら、ポイントは発生初期から増加局面でどう組み込むかです。

スリップスの傷が見え始めた圃場や、密度が上がりそうな圃場では、
圃場観察をしながら防除剤を選ぶ必要があります。

トクチオン乳剤は、たまねぎではアザミウマ類のほか、
シロイチモジヨトウ、ネギハモグリバエにも登録があります。

そのため、アザミウマだけでなく、ほかの害虫も気になる場面では、
登録害虫の幅も見ながら候補に入れやすい農薬です。

特に、前回使った剤の系統や、今後使う予定の剤とのローテーションを考えながら、
トクチオンをどこに入れるかを整理すると使いどころが見えやすくなります。

害虫タイプ別 相性イメージ

害虫タイプ 相性 コメント
アザミウマ類 たまねぎのアザミウマ類に登録あり。スリップス防除で確認したい対象。
シロイチモジヨトウなど たまねぎではシロイチモジヨトウにも登録あり。発生状況を見て判断。
ネギハモグリバエ たまねぎで登録あり。葉の中に入る害虫なので発生初期の確認が大事。
ハダニ類 作物によって登録確認が必要。玉ねぎでは対象害虫を必ずラベルで確認。
アブラムシ類 作物・対象害虫ごとに登録確認が必要。

相性表はあくまで覚えやすくするための整理です。実際の使用は、
必ず対象作物と対象害虫の登録を確認してください。


※プロチオホスを食らった人間虫のイメージ。

たまねぎで確認したい登録内容

農薬登録情報では、トクチオン乳剤は、たまねぎのアザミウマ類に対して、1000倍、使用液量100〜300L/10a、収穫7日前まで、4回以内、散布の登録があります。

また、たまねぎではアザミウマ類、シロイチモジヨトウ、ネギハモグリバエに対して、無人航空機による散布の登録もあります。

登録内容は変更される場合があります。実際に使う前には、必ず最新の農薬ラベルや農薬登録情報を確認してください。

トクチオンが向いている場面

  • 玉ねぎのスリップス防除で選択肢を増やしたい場面
  • アザミウマ類に加えて、シロイチモジヨトウやネギハモグリバエも気になる場面
  • 前回使った剤と系統を変えながらローテーションを組みたい場面
  • 速効性だけでなく、残効も含めて防除体系を考えたい場面

トクチオンは、何でもかんでもこれ1本で済ませる農薬というより、防除体系の中に食い込ませるベテラン枠として見ると分かりやすいです。

注意点

トクチオンを使う場合は、以下の点を必ず確認してください。

  • 適用作物にたまねぎがあるか
  • 対象害虫にアザミウマ類があるか
  • 希釈倍数と使用液量
  • 使用時期
  • 収穫前日数
  • 本剤の使用回数
  • プロチオホスを含む農薬の総使用回数
  • 前後に使う農薬の系統

特に、トクチオンはIRAC分類で1Bの有機リン系です。同じ系統の連用は避け、別系統とのローテーションを意識したいところです。

まとめ

トクチオン乳剤を擬人化するなら、古参の実戦派という表現がしっくりきます。

スキルコアはプロチオホス。IRAC属性は1B|有機リン系|神経崩壊属性。

接触毒と食毒の作用を持ち、やや遅効的ながら残効を活かして防除を考えられるタイプです。

玉ねぎではアザミウマ類、シロイチモジヨトウ、ネギハモグリバエに登録があり、今の時期のスリップス防除でも、防除体系の中に食い込ませる候補として考えやすい農薬です。

実際に使用する際は、必ず最新の農薬ラベル・登録内容を確認し、圃場の発生状況や前後の防除歴に合わせて判断してください。

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