色々準備して作物を植えたのに、気づいたら苗が倒れている。
そんな事ありませんか?
それ、ネキリムシかも、、
こんにちはチーパパです。
ネキリムシやコガネムシ幼虫のような土壌害虫は、
被害が見えてからでは手遅れになります。
まだ植物がまだ小さい為、もうその個体は生き残れません。
そんな場面場面で使いたいのがダイアジノン粒剤5!
よくホームセンターに置いてますよね。
この記事では、ダイアジノン粒剤5を中心に、
成分・作用機作・使われる理由・粒剤3との違いをやさしく整理していきます。
ダイアジノン粒剤5とは
ダイアジノン粒剤5は、土の中にいる害虫対策でよく名前が出る粒剤タイプの殺虫剤です。
ホームセンターでも見かけやすく、
特に植え付け前・播種前・定植時の土壌害虫対策として意識されることが多い商品です。
有効成分
- 有効成分名:
(2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェート - 成分量:5%
- 化学系統:有機リン系
- IRAC分類:1B
- 剤型:粒剤
つまり、ダイアジノン5は有機リン系の中でも、
ホスホロチオエート型の殺虫剤で
(2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェート
という有効成分を5%含んだ粒状の殺虫剤ということです。
ダイアジノンはどう効くのか
ダイアジノンは、有機リン系の殺虫剤で、
その中でも害虫の神経のはたらきに作用するタイプの殺虫成分です。
有機リン系
有機リン系農薬は、害虫の神経を混乱させて効く殺虫剤です。
イメージとしては、体の中のスイッチが切れなくなり、
興奮したまま正常に動けなくなる感じです。

効きは比較的シャープですが、ずっと長く残るタイプというより、
短時間でしっかり働く系統として考えると分かりやすいです。
昔から使われてきた、基本の殺虫剤のひとつといえます。
作用機作
ダイアジノンは、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤です。
簡単に言うと、害虫の神経伝達を正常に止められなくして、
興奮状態を続かせ、最終的に麻痺させるタイプの薬です。
人に例えると興奮しすぎて麻痺する感じ、、、凄い。。

害虫の体の中でも、神経の合図は出しっぱなしになると正常に動けなくなります。
ダイアジノンは、その「止める役」を邪魔することで効果を発揮します。
なぜ植え付け前に使われるのか
ネキリムシやコガネムシ幼虫のような土壌害虫は、見つけにくいうえに、
被害が出ると一気に苗を傷めることがあります。
まだ植物が小さいので食べられてしまったら回復できませんよね。
地上の葉を食べる虫なら見つけてから対処しやすいこともありますが、
土の中の虫はそうはいきません。
そのため、植える前に土の中で待ち伏せするように対策をする。
それがダイアジノン5
つまり、ダイアジノン粒剤5は、植えた後に慌てて使うというより、
植え付け前の基本防除の一つとして考えやすい剤と言えます。
どんな害虫で話題になりやすいか
ダイアジノン粒剤5は、次のような害虫で使用されます。
- ネキリムシ類
- コガネムシ幼虫
- タネバエ類
- タマネギバエ類
- そのほか土の中や株元で問題になる害虫
ただし、ここはかなり大事ですが、
実際に使える作物や対象害虫は製品ラベルを必ず確認して下さい
ダイアジノン粒剤5の強み
ダイアジノン粒剤5の強みは
- 土の中の害虫を意識した対策に組み込みやすい
- 植え付け前の先回り防除として考えやすい
- ネキリムシだけでなく、土壌害虫全般の話につなげやすい
ガードベイトのようなベイト剤は、地表に出てきた虫を食べさせて倒す考え方ですが、
ダイアジノン粒剤5はそれとは少し役割が違います。
土の中で問題になる害虫を、植える前から意識しておくための薬です。
ダイアジノン粒剤5と粒剤3の違い
ホームセンターで見ていると、ダイアジノン粒剤5のほかに、
ダイアジノン粒剤3が並んでいることがあります。
名前が似ているので、ここはかなり迷いやすいところです。
いちばん大きな違いは成分濃度
- ダイアジノン粒剤5:有効成分5%
- ダイアジノン粒剤3:有効成分3%
つまり、同じダイアジノンという成分を使った粒剤でも、
中に入っている成分の割合が違うということです。
5のほうが強い、とだけ考えないほうがよい理由
5%だから3%より単純に上位版って訳ではありません。
成分濃度が違うので、
製品ごとの使用量、使い方、登録内容、向いている場面も確認が必要になります。
同じダイアジノンでも、同じ量をまけば同じ結果になるというわけではありません。
ガードベイト、ネキリエースとの違い
ネキリムシ対策を調べると、ダイアジノン粒剤5だけでなく、
ガードベイトやネキリエースの名前も出てきます。
この3つは、同じように見えて役割が少し違います。
| 項目 | ダイアジノン粒剤5 | ガードベイト | ネキリエース |
|---|---|---|---|
| 主な有効成分 | 2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェート | ペルメトリン | イソキサチオン |
| 系統 | 有機リン系 | ピレスロイド系 | 有機リン系 |
| IRAC分類 | 1B | 3A | 1B |
| 主な使い方 | 土壌処理、土壌混和 | 地表散布、ベイト剤 | 土壌混和 |
| 得意な場面 | 植え付け前の土壌害虫対策 | 地表に出る虫への対応 | ネキリムシ対策寄り |
ダイアジノンという成分は、使ったあとどうなるのか
農薬は、散布した瞬間に消えるわけではありません。
ダイアジノンという成分も、使ったあと時間とともに減っていきますが、
すぐにゼロになるわけではないです。
実際にホウレンソウで行われた試験では、
ダイアジノン乳剤を散布した後の残留量は急速に低下し、
21日後には基準値以下になったと報告されています。
一方で、散布後すぐに消えるわけではなく、
基準値を下回るまでに一定の日数が必要とされています。
ちゃんと安全も確認されている剤です。
出典:岐阜県農業技術研究所研究報告
雨よけ栽培ホウレンソウにおける農薬の適正使用と安全性について
使う前に確認したいこと
ダイアジノン粒剤5を使う前に、最低でも次の点は確認しておきたいところです。
- 自分の作物に登録があるか
- 対象害虫がラベルに記載されているか
- 使用量はどれくらいか
- 使う時期はいつか
- 使用回数に制限はあるか
特に家庭菜園では、面積が小さいぶん「少し多めでもいいか」と思いがちですが、
それはおすすめできません。
登録内容に従って使用して下さい。
まとめ
ダイアジノン粒剤5は、畑に作物を植える前の土壌害虫対策で考えやすい粒剤です。
有効成分は、2-イソプロピルー4-メチルピリミジルー6)-ジエチルチオホスフェート系統は有機リン系、IRAC分類は1Bで、
害虫の神経伝達を乱すことで効果を発揮します。
また、ダイアジノン粒剤3との違いは、主に成分濃度の違いです。
ただし、単純に5のほうが強いとだけ見るのではなく、
製品ごとの使用量や登録内容を確認することが大切です。
ネキリムシやコガネムシ幼虫のような土壌害虫は、
被害が出てからでは対処しにくいことがあります。
だからこそ、植え付け前に先回りして考えるという発想が重要になります。
ホームセンターでダイアジノン粒剤5を見かけたときは、
ただ「よく効きそうな薬」と見るのではなく、
植え付け前の土壌害虫対策を支える一つの選択肢として見ていくと、
ずっと理解しやすくなります。
そして実際に使う前には、必ずラベルの登録内容を確認してください。
皆さんで美味しい作物を作りましょう!!
