北海道の大豆除草剤おすすめは?成分・効き方・使うタイミングをやさしく整理!

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大豆の除草剤って何がいいのか分からない。。

そんな事ありますよね。

こんにちはチーパパです。

今回は大豆の除草剤について。
北海道の大豆で問題になりやすい雑草の傾向をふまえながら、
土壌処理剤、茎葉処理剤、非選択性除草剤の違いと、

主要商品の特徴をやさしく整理します。

・プロールプラス

・トップメリットフロアブル

・ラクサー乳剤

・フルミオWDG

・ビンサイド乳剤

・パワーガイザー液剤

・大豆バサグラン液剤
・ナブ乳剤

・ポルトフロアブル

・セレクト乳剤

北海道の大豆では、播種時の気温条件からシロザやタデ類などの早期型雑草が出やすく、土壌処理だけで終わらせず、中耕・培土や生育期処理まで含めた体系防除が基本です。

大豆の除草剤選びでまず知っておきたい基本

結論から言うと、大豆の除草剤は「商品名で選ぶ」よりも、
「どんな雑草が多いか」「いつ使うか」で選ぶほうが失敗しにくいです。
特に北海道では、早く出る広葉雑草を意識した除草剤を軸に考えるのがよろしいかと。

大きく分けると、除草剤は次の3つで考えると分かりやすいです。

  • 土壌処理剤:雑草が出る前に、土の表面に「見えない壁」をつくって発芽直後の雑草を止めるタイプ
  • 茎葉処理剤:すでに出た雑草の葉にかけて枯らすタイプ
  • 非選択性除草剤:大豆にかかると危ないので、播種前や畦間処理などで使うタイプ

土壌処理剤は発芽してくる雑草の生育を止めるのが中心で、すでに出芽した雑草には効きにくいものが多いとされています。
一方、生育期に出てきた雑草は、中耕・培土や茎葉処理剤で補正する考え方が基本です。

北海道の大豆で問題になりやすい雑草とは

北海道の大豆でまず意識したいのは、シロザ、タデ類、ヒエ類、イネ科雑草です。
雑草の発生は播種時の気温によってかなり変わり、
北海道では発芽適温の低い早期型雑草
つまりシロザタデ類のような広葉雑草が出やすい傾向があるとされています。

また、最近は帰化アサガオ類、ホオズキ類、イヌホオズキ類、アレチウリのような難防除雑草も問題になっています。

こうした雑草は、薬剤が効きにくかったり、
中耕・培土でも取り切りにくかったりするため、侵入初期の徹底防除が重要です。

大豆除草剤の種類と作用機作をやさしく解説

土壌処理剤

土壌処理剤は、播種後出芽前に土の表面へ均一に散布し、
雑草が芽を出した直後に生育を止めるタイプです。
イメージとしては、土の表面に薄いバリアをつくる感じです。
特に、土の浅いところから一斉に出る小さい種子の雑草に効きやすく、逆に深いところからだらだら出る大型雑草には効きにくい傾向があります。

このタイプの代表が、
プロールプラス乳剤
【400~600mL/10a】

トップメリットフロアブル
【250~350mL/10a】

ラクサー乳剤
【400~800mL/10a】

フルミオWDG
【5〜10g/10a】

ビンサイド乳剤です。
【330~400mL/10a】
登録上も、これらは基本的には種後出芽前に使う設計です。

茎葉処理剤

茎葉処理剤は、すでに出てしまった雑草の葉や茎にかけて効かせるタイプです。
土壌処理剤が「出る前に止める薬」だとすると、
茎葉処理剤は「出てしまった雑草を片づける薬」です。

非選択性除草剤

非選択性除草剤は、雑草だけでなく作物にも強く効くタイプです。
便利そうに見えますが、大豆にかけると当然まずいので、
主に播種前畦間処理で使います。
播種前にすでに出ている雑草に、グリホサート系の非選択性茎葉処理剤を使う。
土壌処理効果は基本的にないので、出ている雑草を一度きれいにするための薬ですね。

中耕培土と組み合わせる考え方

大豆は、除草剤だけでなく中耕・培土をうまく組み合わせると防除の精度が上がります。中耕は有効な雑草防除手段ですが、
土壌をかき乱すことで新たな雑草が出る面もあります。
中耕後の土壌処理や生育期処理まで含めて考えることが大事です。

つまり「土壌処理をやったから終わり」ではなく、
「土壌処理で初期を抑え、中耕培土で追い込み、残草を生育期剤で補正する」
このイメージが大切です。

主要な大豆除草剤を比較

プロールプラス乳剤

プロールプラス乳剤は、
幅広い草種を見たいときにまず候補に入りやすい土壌処理剤です。
なんせ有効成分が多く混用されています。
有効成分はジメテナミドP、ペンディメタリン、リニュロンの3成分で、
登録上はだいず・えだまめでは種後出芽前、400~600mL/10aです。
単剤のイメージとしては、
ジメテナミドPがフィールドスターP乳剤
ペンディメタリンがゴーゴーサン乳剤
リニュロンがロロックスです。

3成分混合なので、イネ科にも広葉にもある程度広くカバーしているのが強みです。
ただし、ジメテナミドP単剤はアカザ科・アブラナ科・タデ科を除く一年生雑草が対象なので、混合剤であっても「広いから万能」と決めつけず、圃場の草種は確認しましょう!

トップメリットフロアブル

トップメリットフロアブルは、少ない薬量で使える土壌処理剤です。
有効成分はピロキサスルホン、リニュロンで、
だいず・えだまめではは種後出芽前、250~350mL/10aです。
単剤イメージとしては、
ピロキサスルホンがソリストSC
リニュロンがロロックスす。

プロールプラスより混合成分数は少ないですが、
リニュロンを含むので広葉側もカバーしてます。
ソリストSCは芝に登録があり、スズメノカタビラに効果があるとか。
北海道で「初期雑草を低薬量でまとめて抑えたい」場面では検討しやすい1本です。
とはいえ、最終的にはその畑で何が多いかで評価が変わります。
評判いいですよね!

ラクサー乳剤

ラクサー乳剤は、北海道の大豆で比較的イメージしやすい標準型の土壌処理剤です。
有効成分はアラクロール、リニュロンで、
だいず・えだまめではは種後出芽前、400~800mL/10aです。
リニュロンの単剤イメージはロロックスアラクロールはラッソー乳剤です。

ホオズキ類やイヌホオズキ類にはアラクロール、ジメテナミド、リニュロンの効果が高いとので、そうした雑草が気になる畑ではラクサーの検討も!

フルミオWDG

フルミオWDGは、広葉雑草寄りで考えたいときの土壌処理剤です。
有効成分はフルミオキサジンの単剤で、使用量は5~10g/10a
イヌホオズキ類やアサガオ類への効果が期待される一方、
イネ科雑草には効果がないと剤となります。
さらに、散布器具の洗浄など注意点もあります。

つまり、フルミオWDGは「広葉が厄介な畑で使う薬」であって、
「これ1本で全部終わる薬」ではありません。
イネ科雑草が多い畑では、ラッソー乳剤などを足す方も多いです!

ビンサイド乳剤

ビンサイド乳剤は、北海道のだいずで使える広葉寄りの土壌処理剤です。
有効成分はプロメトリン、IPCで、
登録上はだいず・北海道・は種後2~5日・330~400mL/10aです。
単剤イメージとしては、プロメトリンがゲザガード50、IPCがクロロIPC「石原」です。

ポイントは、適用雑草が畑地一年生広葉雑草で、シロザやタデ類などの広葉をかなり意識したい場面では使用したい剤!

大豆バサグラン液剤

大豆バサグラン液剤は、生育期の広葉雑草対策で重要な1本です。
有効成分はベンタゾンで、単剤そのものです。
登録上は、だいず2葉期から開花前までに全面散布、または生育期に畦間処理が可能です。

ただし、何にでもよく効くわけではありません。
ベンタゾンはタデ類やアメリカセンダングサ、オオオナモミには効果が高い一方、
シロザ、ヒユ類、イヌホオズキ類、アサガオ類、マメ科雑草には効果が低い可能性あり。
だから、大豆バサグランは便利ですが、「広葉だから全部これでいい」と考えるとズレます。
ちょっと薬害出やすいとの声も聞きます!

ナブ乳剤

ナブ乳剤系は、イネ科雑草の茎葉処理剤として補正に使いやすいタイプです。
ナブ乳剤の有効成分はセトキシジムで、単剤です。
だいずでは、イネ科雑草3~5葉期で150~200mL/10a
6~8葉期で200mL/10a9~10葉期で250~300mL/10aなど、
草齢に応じた登録があります。

つまり、播種後出芽前に土壌処理をしたあと、イネ科が残った時の補正役としてかなり分かりやすい位置づけです。広葉雑草には効かないので、

ポルトフロアブル

ポルトフロアブルも、大豆生育期に使うイネ科雑草用の茎葉処理剤です。
登録薬量は200~300mL/10a
時期は、雑草側ではイネ科雑草3~8葉期
大豆側では収穫30日前まで、使用回数は2回以内です。
特徴は、スズメノカタビラを除く一年生イネ科雑草に広く使いやすい点です。
草齢がやや進んだ7~8葉期でも上限薬量で対応しやすいのが強みです。
いっぽうで、えん麦には効果が劣る場合があるため注意が必要です。
完全に枯れるまでには約1週間かかる可能性あり!

セレクト乳剤

セレクト乳剤も、大豆生育期に使うイネ科雑草用の茎葉処理剤です。
登録薬量は50~75mL/10a
使用時期は、雑草側ではイネ科雑草3~5葉期
大豆側では収穫50日前まで、使用回数は1回です。
特徴は、ポルトがやや苦手とするスズメノカタビラを対象にしやすい点です。
逆に言うと、草齢が進んでから使うより、早めに見つけて早めに散布するタイプです。
完全に枯れるまでには1~2週間、条件によってはそれ以上かかることがあります。

パワーガイザー液剤

パワーガイザー液剤は、
大豆の出芽直前から出芽揃いまでという非常に限られた時期に使う、
一年生広葉雑草向けの茎葉処理剤です。
有効成分はイモザマックスアンモニウム塩で、
シロザ、タデ類、ハコベ、タニソバ、スカシタゴボウに高い効果が期待できます。
とくにシロザ対策では、生育期に入ると防除しにくくなる前に叩ける点が大きな強みです。登録上の使用量は10a当たり200~300mL
使用時期は大豆の出芽直前から出芽揃いまでで、
雑草側の適期は一年生広葉雑草2葉期までとされています。使用回数は1回です。
広葉の茎葉処理剤としては一番人気ですかね!

比較表で見る大豆除草剤の違い

北海道の大豆除草剤を整理すると、土壌処理剤だけでなく、出芽直前から出芽揃いで使う剤、生育期の広葉補正剤、生育期のイネ科補正剤まで含めて考えると全体像が見えやすくなります。主な薬剤を、成分・タイミング・特徴で比較すると次の通りです。

商品名 成分 単剤名の例 主な対象 タイミング 特徴
プロールプラス乳剤 ジメテナミドP+ペンディメタリン+リニュロン フィールドスターP乳剤、ゴーゴーサン乳剤、ロロックス 一年生雑草 は種後出芽前 幅広く見やすい3成分混合
トップメリットフロアブル ピロキサスルホン+リニュロン ソリストSC、ロロックス 一年生雑草 は種後出芽前 省量型で比較しやすい
ラクサー乳剤 アラクロール+リニュロン ロロックス とラッソー 一年生雑草 は種後出芽前 標準型として考えやすい
フルミオWDG フルミオキサジン 単剤 一年生広葉雑草 は種後出芽前 広葉寄り、ホオズキ類やアサガオ類を意識
ビンサイド乳剤 プロメトリン+IPC ゲザガード50、クロロIPC「石原」 畑地一年生広葉雑草 は種後2~5日 北海道向けの広葉寄り
パワーガイザー液剤 イモザマックスアンモニウム塩 単剤 一年生広葉雑草 出芽直前~出芽揃 シロザやタデ類を初期に叩ける、タイミング限定の広葉剤
大豆バサグラン液剤 ベンタゾン 単剤 一年生広葉雑草(イネ科除く) 生育期 生育期の広葉補正役
ナブ乳剤 セトキシジム 単剤 一年生イネ科雑草 生育期 イネ科専用の補正役
ポルトフロアブル キザロホップPエチル 単剤 一年生イネ科雑草 生育期 野良麦などイネ科全般向け、3~8葉期まで対応しやすい
セレクト乳剤 クレトジム 単剤 一年生イネ科雑草 生育期 スズメノカタビラにも使いやすい、早期防除向けのイネ科剤

初期の土壌処理を軸にしつつ、
パワーガイザー液剤のような出芽期の広葉対策、生育期の大豆バサグラン液剤による広葉ほ補助!さらにナブ乳剤・ポルトフロアブル・セレクト乳剤でイネ科対策!

初期に広く見たいならプロールプラスやトップメリット、標準型ならラクサー、
広葉を強く意識するならフルミオWDGやビンサイド!!

雑草別に見るおすすめの考え方

シロザが多い畑

シロザが多い畑では、最初から広葉を意識した土壌処理を選び、
生育期の補正も考えておくのが基本です。
シロザはリニュロンの効果が高いと整理されています。
つまり、リニュロンを含む剤を軸に考えやすいです。
プロールプラス、トップメリット、ラクサーなどはオススメですよね!

タデ類が多い畑

タデ類が多い畑では、北海道らしく早期型広葉雑草をしっかり見たいところです。
ベンタゾンはタデ類に比較的効果が高いので、播種後出芽前の土壌処理に加えて、
生育期にパワーガイザー、大豆バサグランで補正する考え方が組みやすいです。
ビンサイドのような広葉寄り土壌処理も比較対象になります。

イネ科雑草が多い畑

イネ科雑草が多い畑では、初期は土壌処理で押さえつつ、
残ったらイネ科茎葉処理剤で補正するのが分かりやすいです。
イネ科雑草と広葉雑草では除草剤感受性が大きく異なるため、
発生雑草に合わせて除草剤を選ぶ必要があるとされています。
ポルトフロアブル、セレクト乳剤、ナブ乳剤のようなイネ科専用剤は、
その補助剤として扱いやすいです。

ホオズキ類や難防除雑草が気になる畑

ホオズキ類、イヌホオズキ類、帰化アサガオ類のような難防除雑草が気になる畑では、
最初から「効きにくい可能性がある雑草」として組み立てる必要があります。
ホオズキ類やイヌホオズキ類にはアラクロール、ジメテナミド、リニュロンの効果が高く、トリフルラリンやペンディメタリンの効果が低くなっています。
また、帰化アサガオ類にはフルミオキサジンが一定の効果を示す一方、
ベンタゾンは概して効果が低めです。だから、この手の雑草が見えている畑では、
フルミオWDGやリニュロンを含む土壌処理剤を早めに考えるのがオススメ!

除草のタイミングを時系列で整理

播種前は、すでに出ている雑草をどうするかを考えるタイミングです。
出ている雑草が多いなら、耕起だけでなく、必要に応じて非選択性茎葉処理剤も考えます。

播種後出芽前は、土壌処理剤の勝負どころです。
プロールプラス、トップメリット、ラクサー、フルミオWDG、ビンサイドなどは、
ここで使う剤です。土の表面を均一に処理し、初期雑草を抑えます。
除草に一番大切な時期!!

生育期初期は、残草確認のタイミングです。
広葉が残ったらパワーガイザー、大豆バサグラン、
イネ科が残ったらポルト、セレクトナブ乳剤系、という考え方が分かりやすいです。

中耕培土後は、新たに出てくる雑草をどう抑えるかを考えるタイミングです。
中耕だけで終わらせず、その後の防除まで含めて考える必要があります。

迷ったときの選び方

迷ったときは、まず次のように整理すると考えやすいです。

  • 幅広く見たいなら:プロールプラス乳剤
  • 省量型で幅広くなら:トップメリットフロアブル
  • 標準型で考えたいなら:ラクサー乳剤
  • 広葉を強く意識したいなら:フルミオWDG、ビンサイド乳剤
  • 生育期の広葉補正なら:大豆バサグラン液剤
  • イネ科が残ったら:ポルト、セレクト乳剤、ナブ乳剤系

まとめ

北海道の大豆除草剤を選ぶときは、
まず「シロザやタデ類などの早期型広葉が多い地域特性」を頭に入れ、
そのうえで播種後出芽前の土壌処理を軸に考えるのが基本です。
その後、残った広葉はパワーガイザー、大豆バサグラン、
イネ科はポルト、セレクトナブ乳剤系、中耕培土も組み合わせて体系で仕上げると、
かなり完成した除草を目指せます。
難防除雑草が見えている畑では、最初からその雑草を意識した成分を選ぶことが大事です。

なお、農薬の登録内容や使用基準は変わることがあります。実際に使う前は、必ず最新のラベルや農薬登録情報を確認してください。この記事は考え方を整理するためのものですが、最後に現場を守るのはラベル確認です。

皆さんで美味しい大豆を作りましょう!食べましょう!

参考文献

  • 農林水産省 農薬登録情報提供システム
  • 参考資料「ダイズ栽培での問題雑草と防除技術」
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