「春からプランターで育ててきたジャガイモを、ついに収穫!!どんだけ大きくなってるんだろうな」
掘り掘り、、、掘り堀り、、、、
「あった!あったイモあった!!
……..小粒!?思ったより小粒っ!!」

葉が枯れてきて、いよいよプランターのイモ収穫。
土を掘ってジャガイモが出てきた瞬間はかなり嬉しかったのですが、
全部掘り終わって並べてみると、ひとつ気になることがありました。
思っていたより、ジャガイモが小さぁい。
こんにちはチーパパです。
まったく収穫できなかったわけではありません。
むしろジャガイモ自体はしっかりできていました。
ただ、スーパーで売っているような大きさをイメージしていたので、
収穫したジャガイモを見て、少し拍子抜け。
そこで、なぜここまで小粒になったのか、植え付け当時の記録を振り返ってみました。
すると植えた時、まぁなんとかなるだろうと思っていた事が重要だったと再確認。
それは、
30Lのプランターに、種いもを7個も植えた事
今回は実際の収穫結果を振り返りながら、
- なぜジャガイモが小さかったのか
- 種いもの植えすぎは影響したのか
- 密植するとジャガイモはどうなるのか
- そもそもプランターでスーパーサイズのジャガイモは狙えるのか
についてまとめて調べてみました。
プランターで育てたジャガイモを収穫
今回収穫したジャガイモがこちらです。

掘ってみるとジャガイモはいくつも出てきました。
収穫そのものは成功です。
ただし、全体的に小粒。
スーパーでよく見るジャガイモと比べると、ひと回り、あるいはそれ以上小さいものが中心でした。
最初は、
肥料が足りなかった?
水が足りなかった?
収穫が早かった?
などいろいろ考えました。
しかし栽培開始時の記録を見返してみると、それ以前にもっと大きな問題が、、、、、
使ったのはDCM エレガントプランター650型
今回ジャガイモ栽培に使用したのは、DCMのエレガントプランター650型です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | DCM エレガントプランター650型 |
| サイズ | 約650×320×320mm |
| 土容量 | 約30L |
| 水容量 | 約7.5L |
| 特徴 | 水溜トレー、サイドスリット、コロ付き |
ジャガイモは生育途中で増し土をするため、最初から深さのあるプランターを選びました。
実際に育ててみて、深型のプランターを選んだこと自体は良かったと思っています。
深さは約32cmあり、増し土するスペースも確保できました。
水溜トレーが付いているので水分管理もしやすく、サイドスリットもあります。
今回の反省点は、プランターそのものではありませんでした。
ジャガイモをプランターで育てるなら、増し土できる深型タイプが使いやすいです。
今回使ったDCMのエレガントプランター650型のような、30L前後・深さ30cm程度あるタイプを選ぶと栽培しやすいと思います。
同じタイプのはコレ↓
最大の失敗?30Lのプランターに種いもを7個植えていた
今回の栽培記録を振り返って、一番気になったのが種いもの数です。
30Lのプランターに植えた種いもは7個。
今考えると、かなり欲張りました。
種いももDCMで購入したのですが、余らせるのがもったいなく感じてしまい、
結局ほぼ全部植えてしまいました。
たくさん植えれば、それだけたくさんジャガイモが採れる。
(ミシミシいもでプランター埋まるでしょっ)
当時はそんな感覚だったと思います。
ところが、ジャガイモはそう単純ではありません。
プロ農家のジャガイモは株間30cm前後
ジャガイモの一般的な畑栽培を見ると、株間はおおむね30cm前後で植えられています。
北海道立総合研究機構の試験でも、規格内のジャガイモを生産する場合、畦幅75cmでは株間30cm程度が適するとされています。(品種によって厳密身は違いますが、、、)
さらに大きな規格のジャガイモを狙う場合には、株間40cm程度の疎植が適するとした試験結果もあります。
今回使用したプランターは横幅約65cm。
畑とプランターでは条件が違うので単純比較はできませんが、プロ農家の株間30cmという数字を目安として考えれば、このサイズなら種いも1〜2個程度で育てる方が、大きなジャガイモを狙いやすかったのではないかと感じています。
それに対して今回は7個。
今振り返ると、かなり密植状態だったと考えられます。
密植するとジャガイモの数は増えるが、小さくなりやすい
では、ジャガイモを密植すると何が起きるのでしょうか。
北海道の栽培試験を見ると、植え付け密度を高めることで、単位面積あたりのジャガイモの数が増える傾向が確認されています。
一方で、1個あたりの重量は小さくなる傾向があります。
例えば北海道の試験では、株間40cmで1粒植えした区では平均1個重が115gだったのに対し、株間20cmで2粒植えした高密度区では平均1個重が78gとなっています。
つまり、
密植する
↓
茎や株が増える
↓
形成されるジャガイモの数が増える
↓
1個あたりに分配される養分や光合成産物が少なくなる
↓
小粒のジャガイモが増えやすくなる
ということです。
農研機構の研究でも、茎数や株当たりのいも数が増えることで平均1個重が小さくなり、小粒塊茎の割合が増えることが報告されています。
今回の小粒化は種いも7個が原因だった?
ここまで調べると、
やっぱり種いもを7個も植えたのが原因だった。
と言いたくなります。
ただ、今回の結果だけで原因をひとつに断定するのは難しいです。
ジャガイモの大きさには、
- 植え付け密度
- 茎数
- 水分
- 肥料
- 日照
- 気温
- 生育期間
- 品種
- プランター内の土量
など、さまざまな条件が関係します。
ただし今回、30Lという限られた土量に種いもを7個植えていたことは、小粒になった原因のひとつとしてかなり疑わしいと考えています。
ところが本を読み返して、もうひとつ気づいた
ここで、今回ジャガイモ栽培の参考にしていた本をもう一度読み返してみました。
(あまりに小粒なんでね…..)
参考にしていたのは、プランターで始める野菜作りという家庭菜園の本です。
植え付けの時には育て方ばかり確認していましたが、収穫後に改めてジャガイモのページを見てみると、あることに気づきました。
本に掲載されている収穫したジャガイモも、今回自分が収穫したものと同じくらいのサイズに見える?。
ここで少し考え方が変わりました。
プランターではスーパーで売っているサイズのジャガイモは難しい?
当初は、
スーパーで売っているような大きなジャガイモができなかったから失敗
と考えていました。
でも、これは少し違うのかもしれません。
プランター栽培は畑と比べて、根を広げられる範囲や利用できる土の量が限られます。
さらにプランターは土の量が少ないぶん、乾燥や地温の変化も受けやすくなります。
そのため、畑でプロ農家が作るような大きさのジャガイモを、毎回安定して揃えるのは簡単ではないと考えられます。
※(ただし、プランターでは大きなジャガイモが絶対に作れないという意味ではありません。)
種いもの数を減らし、芽数、水分、肥料、生育期間などを適切に管理できれば、今回より大きく育つ可能性は十分あります。
今回の収穫サイズは、
完全な失敗だったのではなく、プランター栽培としてはそれほど珍しくないサイズだった可能性もある
と考えています。
それでも種いも7個は多すぎたと思う
本の写真を見て、今回のサイズ自体はプランター栽培として極端におかしいものではないと感じました。
とはいえ、30Lのプランターに7個植えたことを正解だったとは思っていません。
研究結果を見ても、密植するといも数が増える一方で、平均1個重が小さくなる傾向があります。
スーパーで売っているようなサイズを狙うのであれば、数を欲張るよりも、1株あたりのスペースを十分確保する方がよさそうです。
次回は同じ30Lのプランターを使い、種いもを1〜2個程度に減らして栽培してみたいと思います。
次回は同じプランターで種いもを減らして比較したい
今回の栽培条件は、
- DCM エレガントプランター650型
- 土容量約30L
- 種いも7個
- 収穫サイズは小粒中心
でした。
次回はプランターを変えずに、種いもの数だけを減らしてみます。
30Lのプランターに種いも7個
から、
30Lのプランターに種いも1〜2個
へ。
同じプランターで植え付け数を変えたら、ジャガイモの大きさはどのくらい変わるのか。
これは来年、自分で確かめてみたいと思います。
ジャガイモのプランター栽培には深型がおすすめ
今回、小粒のジャガイモが多かったという反省点はありましたが、使用した深型プランター自体には満足しています。
ジャガイモは芽が伸びてから増し土をするため、浅いプランターよりも土を追加できる深型タイプの方が管理しやすいです。
これからプランターでジャガイモを育ててみたい方は、
- 深さ30cm前後
- 土容量25〜30L以上
- 増し土する余裕があるもの
をひとつの目安に探してみると使いやすいと思います。
まとめ|小さかったけど、全部が失敗だったわけではない
今回、30Lの深型プランターで育てたジャガイモを収穫しました。
結果は、スーパーで売られているものより小粒のジャガイモが中心。。
栽培記録を振り返ると、30Lのプランターに種いもを7個植えており、かなり密植していたことが分かりました。
研究でも、ジャガイモは密植するといも数が増える一方、1個あたりの重量が小さくなる傾向が確認されています。
そのため、種いもの植えすぎは今回の小粒化に影響した可能性があると考えています。
一方で、参考にしていたプランター栽培の本を読み返してみると、掲載されている収穫写真のジャガイモも今回と近いサイズでした。
つまり今回の結果は、
小さいから完全な失敗
ではなく、
プランター栽培としては十分収穫できた。ただし、もっと大きなジャガイモを狙うなら種いもの数を減らした方がよさそう
という結論になりました。
次回は同じ30Lの深型プランターに種いもを1〜2個だけ植えて、今回より大きなジャガイモが採れるか比較してみたいと思います。
家庭菜園は、収穫して終わりではなく、失敗したところを次回どう変えるか考えるのも面白いところですね。子どもたちは数が多くて喜んでたしこれはコレでよし!
皆さんで美味しい作物を作って行きましょう!
参考資料
北海道立十勝農業試験場|良質食用・加工用ばれいしょの栽培技術確立
北海道立十勝農業試験場が昭和57〜59年(1982〜1984年)に行った、ばれいしょの栽植密度や株間、植付深、培土の深さなどを検討した試験です。
この試験では、食用・加工用ばれいしょの規格内塊茎を効率よく生産するための栽植密度について検討されています。
試験結果では、畦幅75cmの場合、規格内塊茎の生産には株間30cm程度、より大きな上規格塊茎を生産する場合には株間40cm程度の疎植が適するとされています。
また、塊茎の大きさには株間の影響が大きいことも示されています。
- プランターで始める野菜作り
リンク
